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スーパースター編 26/100
エリートの対極歩む 向上 高橋智(下)

高校野球 神奈川新聞  2018年01月27日 02:00

関東六浦との神奈川大会準決勝で、五回に2点本塁打を放って喜ぶ高橋=1984年7月29日、横浜スタジアム
関東六浦との神奈川大会準決勝で、五回に2点本塁打を放って喜ぶ高橋=1984年7月29日、横浜スタジアム

 「車で駅まで迎えに行きますよ」

 昨年12月30日夜。実家に帰省中の高橋智(51)が最寄りの横浜市営地下鉄・上永谷駅前へ乗り付けたのは、現役時代のような高級輸入車ではなく、ファミリータイプのワンボックスカーだった。

 194センチの巨体に丸刈り頭で、スウェットの上下という容姿は人目を引いたが、記者とカメラマンには物腰柔らかだった。「子どもは中3、中2、小1の3人。75歳まで家のローンも払わなきゃいけないんすよ」

 台湾球界を経て2002年に引退後、妻の郷里の名古屋で暮らしている。指導者の働き口を得られず、解説業だけでは生活していけないからと球界を離れた。整体の仕事に始まり、知人の紹介で自動車部品工場へ。だが、リーマン・ショックのあおりで再び転職。現在はエレベーターの販売・点検会社に勤める。

 現役時代は最高で推定5千万円近い年俸をもらった右の長距離砲も、引退後の蓄えには思いが至らなかったという。

 「ベンツにロレックス、キャバクラ…。ザ・昔のプロ野球というか、若い頃に金を使う先輩を見ていたから。アホでしたね」。武勇伝を指折り数え、笑い飛ばす。良くも悪くも昭和の野球人だった。

体一つで

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