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「箱根細工」も登録答申 有形民俗文化財で文化審

話題 神奈川新聞  2018年01月20日 02:00

国登録有形民俗文化財に登録される見通しとなった「箱根細工の製作用具および製品」(箱根町立郷土資料館提供)
国登録有形民俗文化財に登録される見通しとなった「箱根細工の製作用具および製品」(箱根町立郷土資料館提供)

 箱根町が所有する「箱根細工の製作用具および製品」が、国登録有形民俗文化財に登録するよう答申された。数カ月のうちに登録される見込みで、町は「箱根細工をもっと広く知ってもらえるよう努力していきたい」と話している。

 今回答申されたのは、町立郷土資料館が保管する1677点。轆轤(ろくろ)や鉋(かんな)など製作用具計660点と、寄せ木細工で装飾された秘密箱やたんすなどの製品計1017点が選ばれた。

 箱根細工は、戦国時代ごろから、おわんやお盆など日用品として製作されていたことが資料に残る。江戸時代には、東海道の旅人や湯治客らから土産物として人気を博し、幕末には海外輸出用製品としても販路を広げたという。

 県によると、登録されれば県内では初めて。箱根山地の豊富な樹種を生かし、古くから温泉地として栄えてきた地域の産業の特色を示している点などが評価されたという。

 国指定有形文化財の要件は満たさないものの、放置しておくと消滅の可能性がある文化財の保存・活用のために、1996年には建造物を対象にして有形文化財の登録制度が創設。文化財保護法改正により、2005年から有形民俗文化財も登録対象となり、ことし1月までに全国で42件が登録されている。

 町立郷土資料館では、一部を常設で展示している。鈴木康弘館長は「開館以来約40年にわたり資料館で収集を続けてきたが、集めてきてよかった。箱根細工の魅力が見直されるきっかけになれば」と話している。


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