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【シネマ散歩】
【ジョジョ・ラビット】自由と愛の尊さ伝える

カルチャー 神奈川新聞  2020年01月17日 19:26


 17日から横浜ブルク13などで上映中。

 ナチスに心酔する少年の目線で、第二次世界大戦末期のドイツを描いたコメディー作品。ポップな色彩と音楽、ユーモアを用いながらも、戦争の愚かさ、人生の尊さというメッセージを力強く伝える監督の手腕が素晴らしい。

 10歳の少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デービス)=写真左=の目標は、青少年集団ヒトラーユーゲントの兵士になること。喜び勇んで訓練に参加するが、ウサギを殺すことすらできない。「ジョジョ・ラビット」というあだ名を付けられた上に手りゅう弾の訓練で大けがを負ったジョジョは、空想上の友達であるアドルフ・ヒトラー(タイカ・ワイティティ)=同右=の励ましを受けながら奉仕活動に励む。

 ある日ジョジョは、母親のロージー(スカーレット・ヨハンソン)が自宅の隠し部屋にユダヤ人の少女エルサ(トーマシン・マッケンジー)をかくまっていることに気付く。パニックになるジョジョだったが、調査という名目でエルサと交流するようになり、彼女の美しさと聡明(そうめい)さにひかれていく。

 無邪気な子どもから、愛する人を守ろうと決意した男子へ成長する主人公を演じたローマンがチャーミング。くるくると変わる表情に目がくぎ付けになってしまう。歌や踊りを愛するロージーや、ふざけた態度のクレンツェンドルフ大尉(サム・ロックウェル)らがジョジョに向ける温かいまなざしにもほろりとさせられる。

監督/タイカ・ワイティティ
制作/米国、1時間49分


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