川崎市消防局は10日までに、2017年の火災・救急概況(速報)をまとめた。救急出動件数は昨年よりも879件増の6万9318件と9年連続で増加。1日の平均出動件数は189・9件と、約7分35秒に1回の割合で出動した。
同局によると、救急事案の種別では急病が約7割の4万1976人、住宅内での転倒や熱中症などの一般負傷9311人、交通事故3798人と続いた。入院を必要としない「軽症者」は3万2628人で全体の約54%となったが、担当者は「決して多いとは言えない。入院が必要かどうか、判断しかねる場合もある。『市の救急受診ガイド』などを活用し、適切に利用してもらいたい」と説明。人口増加や高齢化が件数を押し上げている要因という。
年代別の割合では、高齢者が54・5%、成人(18歳以上65歳未満)は35・8%、少年(7歳以上18歳未満)3・1%、新生児・乳幼児6・6%となった。
一方、火災件数は331件と、過去10年間では12年(328件)に続いて2番目に少なかった。住宅火災が210件と約63%を占めた。火災原因は「放火(疑いを含む)」が最多の88件で、「こんろ」64件、「たばこ」59件と続いた。
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