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開港記念会館
大正期の港を今に 壁画修復始まる

話題 神奈川新聞  2018年01月10日 10:16

足場の上で熱心に作業する修復士たち=横浜市開港記念会館
足場の上で熱心に作業する修復士たち=横浜市開港記念会館

 横浜市開港記念会館(同市中区)に設置されている昭和初期の壁画「大正期の横浜港」の修復作業が始まった。同区の依頼を受けてNPO法人美術保存修復センター横浜(同区)が手掛けており、作業の様子を一般公開している。

 明治から昭和にかけて活躍した洋画家、和田英作(1874~1959年)の作品で、1917年の同館開館時に描かれたが、関東大震災で焼失。27年に本人によって描き直された。

 港町として発展していく横浜の活気を表現。実際の建物の位置とずれているところはあるが、立ち並ぶ洋館や煙突などを近代化の象徴として描いている。

 絵は金箔(きんぱく)を使った豪華な額ごと壁にはめ込まれているため取り外すことができず、絵の周囲に足場を組んで修復作業を行っている。

 同法人の内藤朝子さんは「全体を覆うガラスが薄い緑色だったので、ガラスを外しただけでも春の夕暮れのピンク色の光がはっきりした。汚れや黄変したワニスを取り除くことで、もっと鮮やかになるはず」と話した。今月いっぱいで作業を終え、3月10日の横浜三塔の日に完成披露を行う予定。

 昨年には、向かい合って飾られている「開港前の横浜村」の修復も手掛けており、鮮明な色彩を取り戻した姿が見られる。

 作業公開日時は1月13日午後2時、16日午前11時、21日午後2時、26日午前11時。同法人のスタッフが説明を行う。問い合わせは、同法人電話045(231)6006。 


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