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箱根山の活動「やや上向き」 今年初の火山ガス調査

社会 神奈川新聞  2018年01月10日 02:00

火山ガスの影響で限定的な開放が続く大涌谷=9日
火山ガスの影響で限定的な開放が続く大涌谷=9日

 箱根山(箱根町)の大涌谷で9日、東海大の大場武教授が今年初となる火山ガスの定点観測を行った。ガスの状況は1カ月前の調査時と大きく変わらなかったものの、「火山活動はやや上向き」との見方を示した。

 大場教授は、観測史上初の噴火に至った2015年の活発な火山活動が始まる前から、大涌谷と周辺の噴気地帯で定期的にガスの成分を分析。活発度の指標となる、二酸化炭素(CO2)の硫化水素(H2S)に対する割合(C/S比)が昨年4月以降、緩やかながら上昇傾向を続けているため、「上向き」と判断した。


火山ガスを採取する東海大のメンバー(同大理学部大場武研究室提供)
火山ガスを採取する東海大のメンバー(同大理学部大場武研究室提供)

 「火山性地震はほぼ起きておらず、ただちに警戒が必要な状況ではない」としつつ、「風向きによってはガスの臭いがきつい。観光などで訪れる際は注意すべき」と呼び掛けている。

 15年6月の噴火に伴い、一時は3(入山規制)に引き上げられた5段階の噴火警戒レベルは最低の1(活火山であることに留意)が継続。だが、火口などから噴出するガスの勢いは収まっておらず、大涌谷園地は限定的な開放にとどまっている。


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