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海の緊急通報は「118番」 18万件受理も99%間違い

社会 神奈川新聞  2020年01月15日 05:00

訓練で、救命艇からけが人役を搬送する海上保安官=2019年3月25日、横浜港
訓練で、救命艇からけが人役を搬送する海上保安官=2019年3月25日、横浜港

 海で発生した事件や事故のための118番。第3管区海上保安本部(横浜)が昨年1年間に受けた通報は約18万件で、うち99・6%が間違いやいたずらだったことが分かった。3管は「海での事故は一刻を争う。命をつなぐ電話番号を知ってもらい、適切に使ってほしい」としており、1月18日の「118番の日」を中心に知名度を高めることにしている。

 3管によると、時報サービス(117)や消費者ホットライン(188)と勘違いしたり、札幌市などの市外局番「011」の後に「8」が続く番号を押し間違えたりするケースがある。無言電話やすぐに電話を切ったケースも多かった。

 一方で、海難救助につながった例も少なくない。千葉県の富津漁港沖で4月、1人乗りのシーカヤックが転覆して漂流した事故では、海に落ちた男性本人から携帯電話で通報があった。海上保安官が電話越しに男性を励まし続けるとともに、巡視艇やヘリコプターが現場に急行。男性は近くにいた漁船に救助され、無事だった。

 118番は2000年5月に導入された海上保安庁の緊急通報用の電話番号で、最寄りの管区海上保安本部の運用司令センターにつながる。携帯電話の全地球測位システム(GPS)機能を起動させた状態で通報すれば、通報者の正確な位置を瞬時に把握することができる。通報の例として▽海難事故に遭遇、目撃した▽不審な船を発見した▽密輸・密航の情報を得た▽油の排出を発見した─などがある。

 海保は昨年11月、聴覚や話すことに障害がある人からの通報を受けられるように、スマートフォンのチャットで118番に通報できるサービスを始めた。


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