寺に侵入して現金を盗んだとして、神奈川、秋田県警の共同捜査本部は14日、住居侵入と窃盗の疑いで、ともに厚木市飯山の無職の男2人(いずれも35)の両容疑者を再逮捕した。2人は神奈川や静岡、京都など1都1府17県で、寺ばかりを狙って計57件(うち未遂4件)の窃盗事件に関与したとみられ、捜査本部によると、被害総額は約3200万円に上るという。
再逮捕容疑は、共謀して昨年10月25日午前10時~翌26日午後3時ごろ、京都府福知山市内と兵庫県丹波市内の寺に侵入し、事務所などとして使用される庫裏から現金計約44万6千円などを盗んだ、としている。いずれも容疑を認めているという。
秋田市内の寺3カ所で現金計約339万円などを盗んだとして、捜査本部は同年10月26日、同容疑で2人を逮捕。さらに東京都瑞穂町の寺から現金360万円などを盗んだとして、同年11月15日に同容疑で再逮捕していた。
同課によると、2人は2017年秋ごろ~昨年10月下旬ごろまでの間、住職らが就寝中の深夜に無施錠の窓などから侵入して現金を盗む手口を繰り返していたとみられる。2人は中学時代の同級生で、1人が実行役、もう1人が見張り役という。実行役は「寺は侵入しやすく、現金を盗みやすい」と供述しているという。