一人一人生き生きと
学習発表会でガッツポーズ「やったー」
「やったー」
大縄跳びで連続5回跳びを成功させた女子生徒が、胸の前で小さくガッツポーズを作りながら、つぶやいた。
11月に開催した県立金沢養護学校の学習発表会「金沢フェスティバル」でのステージ発表に向けた練習中の一こまだ。
中学部知的障害教育部門の3年生11人はステージ上で、自分たちで作製したオリンピックのシンボルを背に、3年間で体育の授業で学んだ「大縄跳び」や「ティーボール」「バスケットボール」を「たんぽぽイレブン」というチームで披露する。
「金沢フェスティバル」当日。入場では、聖火リレーを模してバトンをつないだ。全員が一列になって入場し、舞台に上がると、一人一人の長所を生かした言葉や身ぶりを使って選手宣誓が行われた。練習ではなかなかうまくいかなかったが、本番では、観客の心に届く選手宣誓ができた。
大縄跳びでは、回る縄に合わせて跳ぶ生徒や足元に置かれた縄を片足ずつまたいで跳ぶ生徒もいる。
発表が終わると喜びの声を上げたり、ガッツポーズをしたりして喜んだ。
観客席では、保護者だけでなく、近隣や地域の事業所の人たちも見守っていた。
「いいぞ!」
「頑張って!」
一人一人の発表に、大きな拍手と笑顔が送られた。
練習の成果が大きな声援につながり、自信となった。
生徒たちは、3年間で積み重ねてできるようになったことを、それぞれが生き生きと披露した。とびきりの笑顔を見せて輝いていた11人の色とりどりの輪がつながった瞬間である。
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート
神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/