10年前に封入したタイムカプセルを開けるセレモニーが12日、箱根町二ノ平の彫刻の森美術館で行われた。当時町立箱根の森小学校5年生だった大学生ら約50人が参加し、10年前の自分と“再会”した。
カプセルはステンレス製で、高さ約20センチ、幅約50センチ。同館の開館40周年を記念し2009年8月1日、シチズン時計(東京都)から寄贈された日時計(高さ約135センチ)の台座の中に封入していた。
セレモニーで開封したカプセルからは、子どもたちが将来の夢を書いた作文35通のほか、同日の神奈川新聞や箱根登山鉄道の切符などが登場。それぞれが作文を読み返すなどし、懐かしんだ。
「ピアノの先生になりたい」とつづった音大3年の土屋綺星さん(20)=川崎市=は「書いたことは覚えていた。変わらず、夢に向かって今も進めていてよかった。教室を開いて子どもたちに音楽を教えたい」と話した。