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【シネマ散歩】
【ダウントン・アビー】大邸宅に渦巻く人間模様

カルチャー 神奈川新聞  2020年01月10日 18:58

(C)2019 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
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 10日からイオンシネマ港北ニュータウンなどで上映。

 「ダウントニアン」と呼ばれる熱烈なファンを生んだ英国の人気ドラマを映画化。20世紀初めの英国を舞台に、重厚な貴族の館「ダウントン・アビー」で繰り広げられる人間模様を、ユーモアを交えてドラマチックに描く。

 館の主人であるグランサム伯爵家と一家に仕える使用人たち=写真=という異なる階級に属する人々の暮らしぶりを、のぞき見するような感覚で楽しめるのが魅力だ。ドラマ最終話から2年後の1927年、国王一家の訪問に湧く数日間に焦点が当てられている。

 ドラマを未見でも、英国の階級社会ならではの出来事を十分に楽しめる。例えば、国王夫妻への奉仕を楽しみにしていた執事や家政婦長、料理長らが、王室専用の使用人たちに仕切られて面目を失う場面では、仕事に対する彼らのプライドを実感できる。

 英国でドラマロケ地を訪れたほどのダウントニアンの記者は、顔なじみの登場人物たちに親しみを感じずにはいられなかった。伯爵家の長女メアリーは頼もしく、亡き三女の夫トムには「グッジョブ」と声を掛けたい。下僕のモールズリーは変わらずに愛すべきおじさんだ。マギー・スミス扮(ふん)する先代伯爵夫人は抜群の存在感を放ち、毒舌ぶりがたまらない。

 衣装や調度品も素晴らしく、メアリーの舞踏会のドレスはとてつもなくエレガント。画面一つにも見どころが詰まっている。

監督/マイケル・エングラー 
製作/英・米国、2時間2分


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