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初の花園単独V
ラグビー桐蔭新時代(上) 普通からの脱却

スポーツ 神奈川新聞  2020年01月10日 11:00

 7日に閉幕した全国高校ラグビー大会で、神奈川代表の桐蔭学園が初の単独優勝を達成。全国選抜大会、全国7人制大会に続く「高校3冠」にも輝き、令和の初代王者にふさわしい強さを見せつけた。過去に準優勝5度の苦い歴史を糧に、伝統の「継続ラグビー」には固執せずに頂点まで駆け上がったフィフティーンの軌跡を追う。

キックで活路開く


大阪桐蔭戦の後半、CTB渡辺のトライでリードを広げて歓喜に沸く桐蔭学園フィフティーン=花園ラグビー場
大阪桐蔭戦の後半、CTB渡辺のトライでリードを広げて歓喜に沸く桐蔭学園フィフティーン=花園ラグビー場

 「勝つならこの準々決勝でした。勢いがついた」─。前回覇者の大阪桐蔭を破った3日。花園ラグビー場内の取材エリアで、桐蔭学園・藤原秀之監督(52)はそうまくし立てた。

 脳裏にあったのは、同じ第1グラウンドで惜敗した前々回の準決勝、前回の決勝の光景だ。相手側の応援席は白い小旗が揺れ、がっぷり四つの「桐蔭対決」は「0・1対99・9の完全アウェーのような戦いだった」。

 東日本勢の単独優勝は21年間なく「西高東低」が顕著だった近年の高校ラグビー界。桐蔭も直近の4大会で大阪勢に準決勝と決勝で2度ずつ敗れており、藤原監督も「データ上、この先(準決勝以降)で勝つのは大変」とみていた。

 ただ、1日で4試合を消化する準々決勝は一般のラグビーファンも詰めかけてほぼ満席。抽選の妙もあって大阪桐蔭の“全校応援”とはならず、「去年と違って桐蔭のプレーにも拍手があって楽しかった」(SO伊藤大)と選手の心理的負担は軽減された。

 桐蔭の先制トライは前半16分。伊藤大のロングキックを起点に敵陣22メートル左のラインアウトを得ると、U17日本代表で187センチのロック青木らのパワーを生かして前へ。最後はFW陣がスクラムから肉弾戦をしぶとく勝ち切った。

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