長年悩まされてきた故障からの完全復活へ、横浜DeNAの梶谷隆幸外野手(31)がハイペース調整を続けている。今オフはけが予防のトレーニングなど新たな試みにも着手。「自分はアピールしなきゃいけない立場」と、主将筒香が抜けた外野陣のポジション奪取へ強い決意をにじませた。
抜群の運動神経を兼ね備えて2013年には3割4分6厘、16本塁打でブレークしたが、ここ2年間はいずれも41試合の出場にとどまる。18年に右肩を手術した影響などが響いた。
パフォーマンス向上のため昨年末には大分県内のジムを2度訪れ、野球技術につながる体の使い方や腹式呼吸などを学んだという。「興味があって勉強しに行った。呼吸一つで肩の柔軟性が顕著に変わる。キャンプやシーズン中も続けたい」と手応えを口にする。
昨春は肩のリハビリで出遅れたが、今季はすでに打撃練習も行っており調整は順調だ。「今年は(開幕が)早い。自分も早く体をつくって一発目から勝負していく」。チームの中核を担うハマの韋(い)駄(だ)天(てん)が全力プレーで魅了する。