川崎市立の五つの高校による合同芸術祭が8日、同市川崎区のアートガーデンかわさきで始まった。絵画やレタリング、工芸、書道など若々しく、躍動感に満ちた作品約760点を展示している。12日まで。
28回を迎えた新春恒例の展示会で川崎、幸、川崎総合科学、橘、高津の5校が参加。かつては各校で発表会を開催していたが、PR効果を高め、生徒の励みにしてもらおうと合同で開催するようになった。
展示作品は生徒が部活動や授業で制作したもの。鉛筆デッサンや油絵による自画像、レザークラフト、大きな掛け軸に書かれた書、陶芸や木彫り、マスキングテープを使った貼り絵、ランプシェードなど、高校生らしい感性が光る多彩な作品がずらりと並んでいる。
図書館に来た際に、展示会に立ち寄ったという川崎区の女性(75)は「私も書道を習っていたが、とても立派な作品が多くて感心します。墨で手を黒くしながら、いっぱい練習したんだろうな」と、作品に向き合った高校生らの姿を思い浮かべながら丹念に展示を鑑賞していた。