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「越」の書に思い込め 事故で半身まひの清水さんが作品展

話題 神奈川新聞  2017年12月28日 11:53

「B-13」(右上)を友人の永井さん(左)に説明する清水さん=相模原市緑区、ソレイユさがみ
「B-13」(右上)を友人の永井さん(左)に説明する清水さん=相模原市緑区、ソレイユさがみ

 オートバイ事故の後遺症で、半身まひなどの障害がある清水樹さん(27)=東京都町田市=の書道作品展が1月11日まで、相模原市緑区橋本6丁目のソレイユさがみ(イオン橋本店6階)で開かれている。「越」と書いて「リハビリ」と読ませるなど、思いを表現した作風が特徴で、「今回は心理学系の言葉が多くなりました」と話している。

 展示されているのは9点。それぞれに添え書きがあり、「越」については、「事故以降はリハビリが自分の成長の目安になった。(中略)私はバイク事故前の自分を越えられているのかな」とある。

 また、「B-13」と題した書は、認知心理学の講義で紹介されていた図を表現した。Bとも13とも読める文字の上下に12・14の数字、左右にA・Cの文字が書かれている。縦だと「12・13・14」、横だと「A・B・C」と読める。

 物事にはいろいろな見方があり、「単体では成り立たない。両サイドにどう挟まれているかで意味付けされる」として、「障害の種類もいろいろある。障害者ってひとくくりだが、何をもって障害者なのか」と「B-13」に込めた思いを話す。

 清水さんは青山学院大学1年生だった2010年1月、バイク事故で約2カ月、意識不明に。後遺症で記憶障害や左半身まひ、発音を正しくできない症状が残った。リハビリなどの効果で、少しずつ改善されているという。

 会場を訪れた清水さんの友人の永井実穂さん(27)=川崎市幸区=は「今じゃないと書けない思いが、字を通じて伝わってきますね」と見入っていた。


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