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県内3校と岩手の高校生
最後の演奏続く支援 海老名で復興コンサート

話題 神奈川新聞  2017年12月28日 02:00

最後のコンサートで演奏を楽しむ臺さん(中央)と高校生たち =海老名市文化会館
最後のコンサートで演奏を楽しむ臺さん(中央)と高校生たち =海老名市文化会館

音楽で大槌を元気に

 東日本大震災で被災した岩手県大槌町の県立大槌高校と、県内の県立3高校の吹奏楽部の生徒らが復興を願い演奏するチャリティーコンサートが27日、海老名市文化会館で開かれた。震災翌年に始まり、6回目の今回で一区切り。共演した卒業生を含む約250人は大槌を元気づけるため、今後もできることを続けると誓い合った。

 希望ケ丘、湘南、川和高校の頭文字を取った「KSK Winter Concert」。生徒らは再建へ一歩ずつ進む大槌町を思い浮かべ、震災後に世界各地で演奏されている「日本に捧ぐ歌(A SONG FOR JAPAN)」「ふるさと」など約20曲を奏でた。会場は約850人の拍手と歓声に包まれた。

 コンサートのきっかけとなった11年の地域演奏会に、希望ケ丘高の招待で参加した大槌高出身の臺(だい)隆裕さん(23)も演奏。死者・行方不明者が人口の約1割に上る故郷に、人々が集い元気になれる場所をつくろうと、音楽ホール「槌音(つちおと)」建設に向け活動を続けている。

 コンサートでは「槌音」募金を続け、何よりも生徒らが一緒に音楽を楽しんできた。臺さんはこれまでの支援に感謝し、「(今後も)音楽を通して、亡くなった一人一人の存在やあの時見たもの、感じたことを伝えたい」と語った。

 湘南高を卒業し、現在は東京音楽大で打楽器を学ぶ岡田直樹さん(22)は1回目のコンサートを企画した一人。自身にできることを続けたいと、卒業生として最後のコンサートに参加した。「いつか『槌音』が完成したら、またみんなと演奏がしたい。それが次の夢です」と前を向いた。


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