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放牧宣言、ゆずは40歳に 安室引退公表などあった2017年の音楽を振り返る

カルチャー 神奈川新聞  2017年12月26日 10:10

いきものがかり、活動休止直前のステージ=2016年12月撮影
いきものがかり、活動休止直前のステージ=2016年12月撮影

 解散や引退などのニュースが多かった2017年の音楽界。アルバムの売り上げも、2016年末に解散したSMAPの「SMAP 25 YEARS」がことし初のミリオンセールスを記録したことを皮切りに、来年9月で引退を公表している安室奈美恵のベスト盤「Finally」が100万枚以上の売り上げを記録するなど、“ロス”でのヒットが見られた。

 年明けに無期限での活動休止を宣言した、いきものがかり、小田和正がスキマスイッチのライブにサプライズ出演するなど、カナロコで取り上げたことしのエンターテインメントの記事を、20のトピックスで振り返っていく。

1月


【1】いきものがかり 放牧宣言

 2016年はデビュー10周年を祝い、地元の厚木や海老名でライブを行っていたいきものがかり。5日にマスコミ各社に一斉に送った文書で、「個々の活動に力を入れていく」と無期限での活動休止を宣言した。2017年は、それぞれソロ活動に打ち込み、充実している様子。ギターの水野良樹は、小田和正がホストを務める音楽番組「クリスマスの約束」に出演するなどした。

【2】ゆず 40歳に

 活動20年を迎えて、40歳になった「ゆず」。リーダーの北川悠仁は新成人たちと企画した記念コンサートを前に、「伊勢佐木町の路上に立っていたときは、まさか40(しじゅうに)なっても歌うなんて思っていなかった」としみじみ。大みそかには、NHK紅白歌合戦に3年連続で出場。大トリで「栄光の架橋」を歌う。


「40歳になった」と苦笑いしたゆず
「40歳になった」と苦笑いしたゆず


【3】ボウイ展に12万人

 昨年1月10日に亡くなった英国のシンガー・ソングライター、デビッド・ボウイ(享年69)の回顧展「DAVID BOWIE is」が、東京・天王洲で行われた。2013年に英ロンドンでスタートした展示は欧米など9カ国を巡回し、160万人以上を動員。東京開催では、3カ月間で約12万人がステージ衣装や直筆の歌詞など約300点を楽しんだ。映画「戦場のメリークリスマス」で共演した音楽家の坂本龍一が共演時のエピソードをビデオメッセージで寄せるなど、日本独自の企画もあった。

2月


【4】SHISHAMO 地元に凱旋

 川崎市立川崎総合科学高校出身のガールズバンド「SHISHAMO(ししゃも)」が、同市役所に福田紀彦市長を表敬訪問した。飛ぶ鳥を落とす勢いで地元をPRしてほしいと同市の市民文化大使に選ばれるなど、期待を背負う3人。年末には、NHK紅白歌合戦初出場が決定している。さらに来年7月28日には、念願だったという等々力陸上競技場でのコンサートを控えている。


福田市長を表敬訪問したSHISHAMOの(左から)松岡さん、宮崎さん、吉川さん=川崎市役所
福田市長を表敬訪問したSHISHAMOの(左から)松岡さん、宮崎さん、吉川さん=川崎市役所


【5】JASRAC 音楽教室から著作権使用料徴収の意向を発表

 日本音楽著作権協会(JASRAC)は、ピアノやギターなどを教える音楽教室から楽器演奏に伴う著作権の使用料を徴収する方針を示した。ヤマハ音楽振興会などは、「演奏権は教室での演奏には及ばない」とし、事業者らで「音楽教育を守る会」を設立。6月には団体249社で原告団を結成し、JASRACに徴収権限がないことの確認を求めて東京地裁に提訴した。
JASRAC、音楽教育を守る会双方のインタビュー

3月



【6】ピコ太郎 武道館で初ライブ

 「PPAP」が世界で大ヒットしたピコ太郎が、東京・北の丸の日本武道館でライブを行った。「たくさんのアーティストが出演するパーティーです」と公表していたステージには、五木ひろし、東京スカパラダイスオーケストラなどが登場。異色のコラボレーションで集まった7千人を沸かせた。

4月


【5】美空ひばり 生誕80年をドームでお祝い

 横浜出身の歌手、美空ひばりさん(享年52)の生誕80周年を記念したコンサートが、東京ドームで行われた。昭和の歌姫の歩みを紹介した公演には五木ひろし、氷川きよし、AKB48など世代とジャンルを超えた22組のアーティストが集結。3万人の観客と美空さんの代表曲「川の流れのように」を歌い、故人をしのんだ。

【6】ポール、2年ぶり聖地に

 英国のシンガー・ソングライター、ポール・マッカートニーが2年ぶり6度目の来日公演を日本武道館で開いた。武道館は51年前にザ・ビートルズが日本公演を行い、ロックの聖地と称されるようになった場所。「スペシャルなセットリスト(曲目)にする」と公言したステージでは、「ア・ハード・デイズ・ナイト」「ラブ・ミー・ドゥ」などビートルズ時代の曲を日本で初めて演奏し、集まった1万1千人を沸かせた。74歳とは思えない精力的なライブで、1度も水を口にせず、歌にギター、ピアノを披露。大スターの貫禄を見せつけた。


日本武道館で歌うポール・マッカートニー(右)
日本武道館で歌うポール・マッカートニー(右)

5月



【7】秦基博 ハマスタで10周年祝う

 横浜育ちのシンガー・ソングライター秦基博がデビュー10周年の節目に、横浜スタジアムでライブを開いた。「プロ野球選手になりたい」と野球に打ち込んでいた秦は、「ハマスタで歌うことが夢だった」と感無量。デビュー前に立っていたライブハウスが中華街にあり、関内駅からの道中は、「いつかここでライブを」と球場を見上げていたと告白した。ライブでは、ロングヒット中の「ひまわりの約束」を2万5千人と合唱。支えてくれたファンに感謝した。

【8】LUNA SEA25周年

 ロックバンド「LUNA SEA」が結成日の29日に日本武道館でライブを行った。デビュー25年の節目を迎えた5人は、「進化し続ける」と意欲的。2018年1月からは全国ツアー、さらに6月23・24日には、2年ぶりに主催ライブ「LUNATIC FEST.2018」を千葉・幕張メッセで行う。


結成日に武道館でコンサートを開いたLUNA SEA
結成日に武道館でコンサートを開いたLUNA SEA

6月



【9】世界難民の日、MIYAVIが訴え

 世界的ギタリストのMIYAVIが世界難民の日の20日、東京・青山の国連大学であったシンポジウムに登壇。レバノンで出会ったシリア難民の子どもたちとの交流について熱く語った。「音楽を通じ、世界を一つにしたい」とキャンプでミュージックビデオを撮影。活動が評価され、11月にはUNHCRの親善大使に日本人で初めて選ばれた。

7月


【10】hideゆかりのレコード店が閉店

 京急線横須賀中央駅前の音楽店「ヤジマレコード本店」(横須賀市若松町)が、7月で閉店した。ロックバンド「X JAPAN」のギタリストとして活躍した横須賀出身のhideさん(享年33歳)が少年時代に通っていた店で、サインやhideさんのぬいぐるみが置かれるなど、ファンからは聖地として親しまれていた。

【11】平尾昌晃さんが死去

 歌手で作曲家の平尾昌晃さんが21日、肺炎のため79歳で死去。原辰徳、青木功らが発起人となり10月に東京都内で営まれたお別れの会には歌手や音楽関係者ら2200人が参列。五木ひろしは「よこはま・たそがれ」を熱唱し霊前に捧げた。また、終戦後に茅ケ崎市で暮らしていた時期があったことから、サザンオールスターズの桑田佳祐から、「その旅立ちが、どうぞ安らかでありますように」と弔電が届いた。

8月


【12】小田和正 スキマライブにサプライズ出演

 横浜出身の歌手・小田和正が、東京・中野サンプラザで行われたスキマスイッチのライブにサプライズ出演した。アンコールでボーカル・ギターの大橋卓弥に呼び出された小田は、鍵盤の常田真太郎からリクエストされた「恋は大騒ぎ」で共演。小田のヒット曲「ラブ・ストーリーは突然に」を歌う場面では、大橋とともに客席へ駆け出す場面もあり、観客を喜ばせた。大橋は、「オレたちだけのときよりも、歓声が大きかった」と苦笑いした。小田は来年5月から約2年ぶりのツアーを行うことが決まった。


スキマスイッチのコンサートにサプライズ出演した小田和正(左)
スキマスイッチのコンサートにサプライズ出演した小田和正(左)

9月



【13】桑田佳祐が、烏帽子岩で歌う

 桑田佳祐の友人らが桑田の還暦のお祝いにと制作した映像が、映画「茅ケ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~」として一般公開された。「女子にもてたい!」と始めたバンドで、エンターテイナーとしての才能を開花した桑田。映画では友人らの思いに応えた桑田が、地元・茅ケ崎市のシンボル「烏帽子岩」に上陸し、米ロック歌手、エルビス・プレスリーの名曲「ブルー・スエード・シューズ」を歌う姿も収められている。桑田は12月30、31日に、横浜アリーナでライブを開催。大みそかには、NHK紅白歌合戦に同地から中継出演する。


地元茅ケ崎のシンボル・烏帽子岩で歌う桑田佳祐
地元茅ケ崎のシンボル・烏帽子岩で歌う桑田佳祐


【14】安室奈美恵来年9月に引退を公表

 デビュー25周年を迎えた歌手・安室奈美恵が、2018年9月16日に引退することを発表した。自身の公式サイトでは、「引退までのこの1年、アルバムやコンサート、最後にできる限りのことを精一杯し、有意義な1年にしていきたい」と意欲を語り、ベスト盤「Finally」を発売。発売初週で111.3万枚を売り上げる人気ぶりを見せた。来年2月からは、東京、名古屋、大阪などで約5年ぶりとなる5大ドームツアーと、アジアでのコンサートも決定。演奏曲は200以上の候補の中から、ファン投票で決めるという。大みそかには、NHK紅白歌合戦に特別歌手枠で出演することが決まっている。


2018年9月に引退することを明かした安室奈美恵
2018年9月に引退することを明かした安室奈美恵

10月



【15】遠藤賢司さんが死去

 「エンケン」の愛称で親しまれたシンガーソングライターの遠藤賢司さんが、25日に東京都内の病院で亡くなった。70歳だった。昨年6月に胃がんを公表し、闘病を続けながら活動を続けていたが、10月19日に大阪で予定していたライブを体調不良でキャンセル。容態が心配されていたが帰らぬ人となった。
 60年代後半のフォークシーンに衝撃を与え、71年に日常と三島由紀夫の割腹自殺を重ねて歌った「カレーライス」がヒット。唯一無二の存在として、多くの人々に影響を与え続けてきた。葬儀は本人の意向で近親者のみで行い、年明けに、音楽葬を行う予定。

11月


【16】坂本龍一にサムライ賞

 音楽家の坂本龍一を追ったドキュメンタリー映画「RyuichiSakamoto:CODA」が、第30回東京国際映画祭の特別招待作品として上映された。「戦場のメリークリスマス」、「ラストエンペラー」などに書き下ろした楽曲が世界的に評価されており、常に時代を斬り開く革新的な映画を世界へ発信し続けてきた映画人として、「SAMURAI賞」を贈られた坂本は、「侍という名に私がふさわしいか、大いに疑問がありますが、ありがとうございます」とトロフィーを手に喜んだ。


【17】外国映画の音楽使用料を引き上げへ

 日本音楽著作権協会(JASRAC)は、国内で外国映画を上映する際の音楽使用料について、現行の一律18万円から、興行収入の1~2%に引き上げる意向を明らかにした。2018年度から適用したい考えを示した。これまでリバイバル上映については使用料の徴収が行われていなかったが、今後は新たに徴収する意向で、劇場側は「つぶれる映画館が出かねない」と反発。全国の映画館が加盟する「全国興行生活衛生同業組合連合会」は年明けに会見を予定している。


外国の映画から徴収している音楽著作権料を引き上げると公表したJASRAC
外国の映画から徴収している音楽著作権料を引き上げると公表したJASRAC

12月



【18】いきものがかり聖地が閉店

 活動休止中のいきものがかりがデビュー前から足を運んでいたゆかりのCD店「じょいふるミュージック厚木」(厚木市旭町)が10日、閉店した。「3人が戻ってくるまで待っていたかったけれど、CD離れが進む中で苦渋の決断」と店長。

【19】チケットキャンプ サービス停止

 ミクシィの子会社であるフンザ(東京都渋谷区)が運営するサイト「チケットキャンプ」が商標法違反と不正競争防止法違反の容疑で当局による捜査を受けたことを公表した。同社は、事実の確認及び原因の究明のため調査委員会を設置することを決め、サービスを一時停止した。
 同サイトでは転売目的で購入されたチケットが高額で取り引きされており、この問題を重く見た音楽制作者連盟など4団体と、ゆずや嵐などアーティストらは、「チケット高額転売取引問題の防止」を訴えていた。
チケット転売問題 星野源コンサートでは締め出しも
チケット転売問題 電子チケット化が進む


サカナクションは、電子チケットを導入した
サカナクションは、電子チケットを導入した


【20】有線大賞 きよしが男泣き

 全国有線音楽放送協会が主催する「第50回日本有線大賞」は50回目の節目を迎え、毎冬行っていたテレビ放送を今回で終えることを発表。演歌歌手の氷川きよしが「男の絶唱」で最後の大賞に輝いた。氷川は「白雲の城」(2003年)で初受賞してから、通算9回目で最多受賞となった。


アジアでは唯一日本で行われた「ボウイ展」。12万人を動員した
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音楽教室から著作権使用料を徴収すると公表したJASRAC
音楽教室から著作権使用料を徴収すると公表したJASRAC

ヤマハなどは、「音楽教育を守る会」を結成した
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武道館公演を喜んだピコ太郎
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キャンプを訪問し子どもたちと歌うMIYAVI
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チケットを転売サイトで購入した観客は、会場入りを認めないなど入場規制があった
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