生物の遺伝子を改変できるゲノム編集技術について考えるイベントが11日、横浜医療福祉センター港南(横浜市港南区)で開かれる。日本学術会議哲学委員会「いのちと心を考える分科会」の主催。参加無料。
人の受精卵などの改変は難病治療が期待される一方、親らが望む容姿や体質を持つ「デザイナーベビー」の誕生につながりかねないとして、世界的に危機感が強まっている。昨年1月には、中国の研究者が受精卵をゲノム編集して双子を誕生させたことが確認された。
科学者の代表でつくる日本学術会議は、2017年の提言で法規制の必要性を指摘。国も現在、人の受精卵の遺伝子を改変し、子を誕生させる研究や治療を禁止する法規制に関して検討を進めている。
イベント「サイエンスカフェin横浜」では、生命科学技術を用いて「こんな子どもが欲しい」という欲望をかなえることの是非について話し合う。立教大文学部の河野哲也教授、立正大文学部の田坂さつき教授が進行役などを務める。
午後1時半~3時半。事前申込制で、登録フォーム(https://forms.gle/oomR4vdNP7BLizo39)に記入する。問い合わせはメール(itpsl@ris.ac.jp)。