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地域力 担う人々
ウニ堆肥で磯焼け防げ 「漁業×畜産×市民」が連携

社会 | 神奈川新聞 | 2020年1月7日(火) 10:30

発酵させている最中の、ウニを活用した堆肥を手にする石井さん=横須賀市
発酵させている最中の、ウニを活用した堆肥を手にする石井さん=横須賀市

 海水温の上昇、魚や貝による食害などで海藻類が死滅する「磯焼け」が全国各地の沖合で問題になっている。三浦半島でも被害が深刻化する中、逗子市の漁師やサーファー、葉山町の畜産農家らが手を組み、対策に乗り出し始めた。逗子海岸で海藻を食べ荒らすウニを駆除し、砕いた殻を堆肥化させ、その堆肥で野菜を育てよう─。そんな構想が市民を巻き込んで進みつつある。

 磯焼けは「海の砂漠化」とも言われ、浅い岩場に生えたワカメやアラメ、カジメといった海藻類が衰退・消失する状態を指す。

 県水産技術センター(三浦市)によると、海水温の上昇や、ウニ、アイゴなどの食害が原因の一つと考えられる。

 磯焼けが進む背景にはウニの大量発生が挙げられるが、その理由は不明。日本各地で発生し、県内では特に三浦半島沖が目立つという。

 横須賀市内の漁港ではここ10年で、海藻を餌にしているアワビの漁獲量が100分の1にまで減少しているとの報告も。センターの担当者は「藻場は稚魚や稚貝の隠れ家でもあり、多様な生物が育つ。その消失を食い止めることが大きな課題」と話す。

住民主導

 
 

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