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「在日抹殺しよう」 川崎市ふれあい館に虐殺宣言の年賀状

社会 | 神奈川新聞 | 2020年1月6日(月) 22:11

在日コリアンを脅迫する文面がつづられた年賀状
在日コリアンを脅迫する文面がつづられた年賀状

 川崎市の多文化交流施設「市ふれあい館」(川崎区桜本)に在日コリアンの殺害を宣言する文面がつづられたはがきが年賀状として届いていたことが6日、分かった。同館は利用者や職員に在日コリアンが多いことで知られる。市は事実確認を急ぎ、警察に被害届を出すことを含めて対応を検討している。

差別根絶条例 社会正義の実現へ一歩

 官製の年賀はがきに「謹賀新年 在日韓国朝鮮人をこの世から抹殺しよう。生き残りがいたら、残酷に殺して行こう」と書かれていた。筆跡を隠すためか、定規で引いたような角張った文字で記され、「川崎市ふれあい館御中」と宛名書きされていた。年末年始の休館が明けた4日、同館の職員が気付いた。

 6日の定例会見で対応を問われた福田紀彦市長は「関係機関と連携して事実確認を行い、必要な措置を図っていきたい」と明言。市人権・男女共同参画室によると、横浜地方法務局と情報を共有したほか、威力業務妨害容疑などで被害届を出すことも念頭に近く県警に相談するという。

 同館は1988年、民族差別の解消を目的に在日コリアン集住地区である桜本に開設。幼児から高齢者まで地域住民の利用があり、多文化共生を掲げる市の先進的な人権施策を象徴する施設として全国的に知られる。

求められる差別の非難

【解説】

 殺害を宣言し在日コリアン市民を恐怖に陥れるという許されざるヘイトクライム(差別に基づく犯罪)が起きた。おぞましい文面が示すのは同じ人間とみなさず、共に生きる存在と認めない迫害の意思だ。川崎市には差別を非難し、否定するメッセージを急ぎ発信することが求められている。

 
 

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