東京五輪が開かれた1964年前後の市民の暮らしぶりを振り返る企画展が、相模原、秦野両市内で開かれている。今年の東京五輪開催に合わせ、五輪で沸いた60年代を振り返ってもらおうと企画。どちらも家具調テレビやちゃぶ台といった生活用品で当時の茶の間を再現しているほか、市民らが大切に保管していた五輪関連の一品も飾られている。
相模原市立博物館(同市中央区高根)で2月24日まで開かれているのは、企画展「学習資料展ちょっと昔のくらし~第18回東京オリンピックの頃」。
前回大会時、聖火ランナーが相模湖から都県境の大垂水峠までを走り、相模湖ではカヌー競技が行われた。会場には実物のトーチや公式プログラム、チラシ、カヌー競技会場への入場券などが展示されている。
当時の生活を紹介するコーナーでは、ちゃぶ台や足踏み式のミシン、カラーテレビ、真空管ラジオなどを配置して、当時の茶の間を再現。また冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビの“三種の神器”に加え、黒電話といった家電も並び、使い方や変遷も紹介している。昔遊びを体験できるコーナーも用意した。
一方、桜土手古墳展示館(秦野市堀山下)でも、60年代にスポットを当てた企画展が1月26日まで行われている。
企画展「昔のくらし、秦野の風景」でも、ちゃぶ台やテレビ、黒電話など市民が市教育委員会に寄贈した家電を使い、会場に当時の茶の間を再現。前回大会のポスターや大会組織委員会が東京消防庁の元音楽隊員に贈った感謝状なども飾られている。
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【相模原】入場無料。午前9時半から午後5時まで。問い合わせは相模原市立博物館電話042(750)8030。
【秦野】午前9時から午後5時まで(入館は4時半まで)で、入場無料。問い合わせは秦野市生涯学習課電話0463(87)9581。