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日本将棋連盟指導棋士五段、本紙将棋担当記者
将棋のはなし(139)5枚目の香車を…

カルチャー 神奈川新聞  2020年01月09日 19:33


 【2020年1月5日紙面掲載】

 図は元日の紙面に掲載した私の詰め将棋。初見の人はご一考ください。



 3年目の年賀詰めで、私にとって生涯3作目の詰め将棋となる。つまり全てが本紙発表作。

 自分でも作風が何となく分かってきた。まず攻め方にも玉がある「双玉」にして、逆王手の仕掛けをふんだんに入れる。そして桂馬と香車をたくさん使う傾向が顕著だ。

 去年も今年も香車が活躍する構想で、枚数が足りなくて苦労した。一組の駒には4枚しかないのに、5枚目を使っちゃおうかなんて考えた時、ある「迷作」を思い出した。

 長く東京の八王子将棋クラブ(2018年12月に閉店)に飾られていたのが、「飛車が3枚ある詰め将棋」。作者は同クラブ出身の羽生善治九段で、少年時代の創作だという。

 当然ながら、飛車は本来2枚しか使えない。ほほ笑ましいエピソードであり、羽生先生だからこそ伝説にもなる。私がまねをするわけにはいかず、頭を悩ませた。

 解答。▲4二金△同成銀▲6二桂成△同玉▲6三角成△同玉▲7三桂成△6四玉▲7四成桂まで9手詰め。


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