真冬を迎え温かいお風呂が恋しい季節。県内には箱根や湯河原といった有名温泉地があるが、川崎市宮前区の「宮前平源泉 湯けむりの庄」をご存じだろうか。昨年12月、旅行者の口コミサイト「トリップアドバイザー」による「人気の日帰り温泉&スパ」のランキングで14位に選ばれた。全国の名湯が上位にずらりと並ぶ中、なぜその一角に名を連ねたのか、人気の謎に迫った。
東急田園都市線の宮前平駅から徒歩約4分。急坂を上り、マンションが立ち並ぶ住宅街の一角に「湯けむりの庄」はあった。営業を始めたのは2007年11月。小高い丘の上に、高級温泉旅館を思わせるような施設がたたずむ。
使用している温泉は地下1500メートルからくみ上げている「黒湯」。その名の通り黒っぽい色合いで、疲労回復や神経痛、冷え性などに効能があるという。源泉掛け流しの内風呂と露天風呂、関東最大級とうたった岩盤浴など充実した入浴設備が最大の売りだ。