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厚木産アユ、安定供給へ  組合が育成施設をリニューアル

経済 神奈川新聞  2020年01月03日 13:00

アユの中間育成施設「厚木あゆ種苗センター」に新設された水槽 =厚木市三田(同市提供)
アユの中間育成施設「厚木あゆ種苗センター」に新設された水槽 =厚木市三田(同市提供)

 県内の川や湖の漁業協同組合でつくる「県内水面漁業協同組合連合会」(横浜市中区)は、アユの中間育成施設「厚木あゆ種苗センター」(厚木市三田)をリニューアルした。水槽6基を新設し、放流用に育てるアユの量が従来の2・6倍に増やせるようにした。連合会は再整備を機に、漁業や観光のさらなる振興につなげたい考えだ。

 センターは、相模湾産の稚アユを放流に適した大きさまで水槽で育てる施設。築60年ほどが経過し、12基あった水槽のうち、6基が老朽化による水漏れなどで使用不能となり、解体された。育成機能が落ちたことで、放流するアユの多くを県外産に頼る事態に陥り、輸送コストや魚の病気といった課題も生まれていた。

 そこで、アユを放流する川の流域市町村や連合会などでつくる「相模川・中津川水産業再生委員会」は、2016年策定の「浜の活力再生プラン」にセンターのリニューアルを盛り込んだ。

 新設された水槽6基はいずれも深さ約1メートルの箱形で、8メートル四方と11メートル四方の2種類。これにより、アユの量はリニューアル前の2・6倍の8トンに増えた。連合会は1月から本格稼働させる予定で、初年度から8トンを放流する計画だ。

 総事業費は約1億4千万円。半額を国の補助金で賄い、残りを連合会や県、相模川・中津川流域の相模原、厚木、平塚、海老名など8市町村で、それぞれ負担する。

 昨年11月27日には完工式が行われ、漁業関係者らが出席した。連合会の山口芳郎会長は「安定した漁場が保てるように努力していきたい」とあいさつ。再生委員会の会長を務める小林常良・厚木市長は「多くの人にアユのおいしさを知ってもらいたい。漁業と観光の振興につながればいい」と期待した。


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