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親子で学ぶ防災心得、初の実践講座 川崎

社会 神奈川新聞  2017年12月16日 17:09

ペットボトルのキャップを災害時の散乱物に見立て、足を守る「新聞紙スリッパ」を試す親子=麻生区役所
ペットボトルのキャップを災害時の散乱物に見立て、足を守る「新聞紙スリッパ」を試す親子=麻生区役所

 親子が地震災害などから身を守る方法を実践的に学ぶ「子育てファミリーの防災講座」が15日、川崎市麻生区役所で開かれ、約20組が参加した。幼児の親子を対象とした同区初の試みで、万一への備えや避難行動、地域との関わり方について専門家がアドバイスした。

 講師を務めたのは市防災インストラクターの植田このみさん。大きな地震の発生時に親子が別々の部屋にいた場合、親が子どもの名前を呼んで無事を確認した後、「今助けに行くからそこを動かないで!」と叫び、飛散したガラスなどがある場合はふとんなどを床に敷いて子どもの場所に向かうよう助言した。

 また地震のときに体を低くして頭を守る「だんご虫のポーズ」や、火災のときに口をふさいで身を低くする姿勢を教え、親子で実践した。本震が起きた後で避難所などに移動する際は、がれきが散乱したり液状化したりした道ではベビーカーは使えないため、余震が激しいうちは子どもを抱いて避難することも勧めた。

 植田さんは、子どもを守るためには「子ども自身を小さな防災士に育てること」とし、防災行動を親子で実践することや、親がいつも一緒とは限らないため、自分で身を守れる力を付けることが必要と強調。一方、「ママやパパは頑張りすぎず、『助けられ上手』になろう」とし、そのためにも子育てネットワークだけでなく、地域の活動や行事に参加してつながりを深めるよう呼び掛けた。

 このほか、緊急時にレジ袋をカバーにして中にタオルを入れて使うおむつや、ポリ袋に食材を入れて湯せんで火を通す「パッククッキング」などを紹介。ペットボトルのキャップを床の散乱物に見立て、その上を緊急用の「新聞紙スリッパ」で歩く体験も行い、母親たちは「意外と痛くなく安全」と口にしていた。

 3歳の男児と参加した母親(38)は「首都圏での地震が心配な中、親子で防災を実践できる良い機会になった」。主催の同区地域ケア推進担当は「来年以降も継続的に開催していきたい」と話していた。


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