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特殊詐欺2回防ぎ感謝状 中南信金伊勢原支店

社会 神奈川新聞  2017年12月13日 11:48

岩田雅明署長(右)から感謝状を受け取る女性職員=伊勢原署
岩田雅明署長(右)から感謝状を受け取る女性職員=伊勢原署

 手渡し型振り込め詐欺の防止に貢献したとして、伊勢原署は12日、伊勢原市桜台の中南信用金庫伊勢原支店の女性職員(20)に感謝状を贈った。原さんが詐欺被害防止を果たしたのは5月に続き2回目。各地で被害が多発する中、なぜ窓口で防げるのか。女性職員に尋ねると、少しでも不審な点があれば声掛けを徹底する支店の方針で、利用客の資産を守るため、“空振り”を繰り返してきたという。

 女性職員は入庫3年目。11月28日、窓口に訪れた女性(74)は焦った様子で「支店から電話がかかってきて、印鑑と通帳を持ってきた」とまくしたてた。支店にそんな名前の職員はいない。ピンときた女性職員は上司に引き継ぎ、別室で話を聞いた。

 同署によると、「あなたのキャッシュカードが不正使用されている。新しいカードと取り換えるために、職員が訪問する」という手口の手渡し型詐欺の前兆電話だったという。

 5月にも女性(87)が「リフォームするので定期預金を全部、解約したい」とやってきた。孫をかたる詐欺だった。

 なぜ気付くことができたのか。「普段から声を掛けるように言われている」と女性職員。同支店は急な定期解約や高額な引き出しにもかかわらず、理由がはっきりしないときなどは積極的に声を掛ける方針。職員だけで手に負えない場合は警察に通報している。

 ただ、空振りも多くなる。通報で駆けつけた警察官が聞くと、「実は他の金融機関に口座を移します」ということも。苦情になることもあるが、「『あそこはすぐに警察に通報する』と犯人への抑止力にもなる」と同署員。

 女性職員もこれまで10回以上、声掛けをしてきた。空振りも多かったが、「お客さまの大切な財産を守るため、これからも積極的に声を掛け、特殊詐欺を防いでいきたい」と意気込む。

 市内では11月末までに特殊詐欺は前年同期比で10件増の計25件発生。被害額は同1400万円増の2300万円となっている。


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