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IR考
カジノ客の街への還元「あり得ない」 設計経験者が講演

社会 神奈川新聞  2019年12月28日 05:00

「カジノは日本に必要ない」と訴える男性=26日夜、県地域労働文化会館
「カジノは日本に必要ない」と訴える男性=26日夜、県地域労働文化会館

 横浜市が誘致を表明したカジノを含む統合型リゾート(IR)について、海外のカジノ事情に詳しい米ニューヨーク在住の日本人建築デザイナーの男性(52)が26日夜、横浜市南区の県地域労働文化会館で、誘致反対の立場から講演した。カジノの設計に15年近く関わってきた経験を踏まえ、「カジノは『飲む・打つ・買う』がセット。日本に必要ない」と警鐘を鳴らした。

 男性は1988年にニューヨークでデザインを学んだ後、米国でレストランやバーなどの内装を手掛けるデザイン会社を設立。2004年からカジノを手掛け、これまでに米ラスベガスなど30近くのカジノに関わってきたという。

 IRでレストランやブティック、コンサートホールなどの施設をデザインする際はその中心にカジノを置き、必ずカジノを通る動線を描くという。「ホテルのロビーもカジノを通った先にある」。カジノに立ち寄った客に対しては「そこから1歩も出ないようにデザインしている。街に還元はあり得ない。あれば、僕らデザイナーの負けです」と説明。保育施設でさえカジノの横を通るといい、「次世代を考え、子どもたちにカジノを慣らしている」と明かした。

 一般社団法人勁草塾など3団体でつくる「カジノを考える市民フォーラム」が開催。会場には市民ら約100人が集まった。


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