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【シネマ散歩】
【だれもが愛しいチャンピオン】自分の人生を楽しむ

カルチャー 神奈川新聞  2019年12月27日 20:08

ⓒRey de Babia AIE, Peliculas Pendelton SA, Morena Films SL, Telefónica Audiovisual Digital SLU, RTVE
ⓒRey de Babia AIE, Peliculas Pendelton SA, Morena Films SL, Telefónica Audiovisual Digital SLU, RTVE

 27日から新宿武蔵野館、1月18日からシネマジャック&ベティで上映。

 スペインに実在する、知的障害者のバスケットボールチームをモチーフとした作品。選手と指導者がぶつかりあいながらお互いを理解し、リーグ戦に挑んでいく姿をユーモラスに描く。
 
 負けることが嫌いなプロ・バスケットボールのコーチ、マルコ(ハビエル・グティエレス)は監督とトラブルを起こし、チームを解雇されてしまう。 やけになり、飲酒運転事故を起こしたマルコが判事から命じられたのは「社会奉仕活動」。知的障害者たちのバスケットボール・チーム「アミーゴス」を指導するため体育館を訪れると、個性豊かなメンバーが待っていた。
 
 自由すぎる彼らの言動にイライラし、逃げ出そうとしたマルコだったが、彼らのひたむきさや仲間への思い、毎日を懸命に生きる姿に触れ、真面目に彼らと向き合うようになる。マルコの指導と彼らの情熱がかみ合い、チームは全国大会で順調に勝ち進んでいく。

 選手はオーディションで選ばれた知的障害者たち。わがままで頑固、思ったことを率直に口に出し、時にお互いをののしりあう彼らだが、試合では真剣な表情を見せる。他者をありのまま受け入れることを学んだマルコの生き方が変化していくのもすがすがしい。

 予定調和的ではないラストは「勝ち組」「負け組」という言葉のむなしさを感じさせ、自分の人生を思い切り楽しむことの大切さを教えてくれる。

監督/ハビエル・フェセル
制作/スペイン、1時間58分


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