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湯浅氏講演
子どもの貧困考える 「いるだけ支援」提唱も 川崎

話題 神奈川新聞  2017年12月12日 02:00

130人の受講者を前に、子どもの貧困と支援策について語る湯浅さん=幸区役所
130人の受講者を前に、子どもの貧困と支援策について語る湯浅さん=幸区役所

 子どもの貧困対策を考える講演会が11日、川崎市幸区の同区役所で開かれた。法政大学現代福祉学部教授で貧困問題に詳しい湯浅誠さんを講師に招き、子どもの貧困の現状と支援策について学んだ。区と区こども総合支援ネットワーク会議、区地域福祉計画推進会議の共催。

 湯浅さんは日本の子どもの7人に1人、約280万人が貧困状態にあるという統計を踏まえ、貧困の「赤信号」がともった子どもは分かるが、「黄信号」の子は見えないと指摘。貧困はお金がないだけでなく、つながりもなく、自信もない状態とした。お金は行政の支援が必要だが、つながりや自信は民間の力で支援できると説明。「子ども食堂だけでなく、キャンプや将棋でもいい。地域活動を通じて黄信号の子どもが赤信号になる前に支援できる『人がこぼれにくい地域づくり』が必要」と訴えた。

 また子どもの居場所には、衣食住、体験の提供、時間をかけてくれる、トラブルに対応してくれる-という四つの要素が必要で、「自分が提供できる資源を振り返り、何ができるか考えてほしい」と湯浅さん。その上で、子どもには自分の親以外の大人が特別な存在とし、「いるだけ支援」でもいいと提唱した。

 学童保育に関わった経験のある主婦(45)は、「子どもの貧困は見えづらいが、そのSOSを感じ取ることが地域の役割」と話していた。


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