岡山市で今夏に開かれた全国消防救助技術大会の水上の部(基本泳法)で初入賞した、秦野市消防署消防副士長の柏﨑尚也さん(28)が25日、市から表彰された。柏﨑さんは「表彰に恥じないよう、これからも一生懸命やっていきたい」と語った。
要救助者を見失わないように水面に顔を出しながら、クロールと平泳ぎで25メートルずつ泳ぎ、タイムや安全確実性を競う部門に出場。入賞基準(40秒)を切る、31・9秒でゴールした。
消防隊員を目指したきっかけは東日本大震災だった。岩手県釜石市に住んでいた叔母を津波で亡くし、身元を確認した。「消防隊や自衛隊が、きれいな状態で叔母を見つけてくれた。人の役に立てる仕事に就きたかった」と柏﨑さん。現在は警備第二課南分署第二担当として、人命救助にあたっている。
高橋昌和・秦野市長は「職員の模範となるよう、今後も研さんしてほしい」とエールを送った。