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「ベスト盤できた」と自信 LUNA SEA

カルチャー 神奈川新聞  2019年12月25日 12:00

「U2」などの作品を手がけたスティーブ・リリーホワイト(左)と、新作「CROSS」を生み出した「LUNA SEA」のギター・バイオリンのSUGIZO
「U2」などの作品を手がけたスティーブ・リリーホワイト(左)と、新作「CROSS」を生み出した「LUNA SEA」のギター・バイオリンのSUGIZO

 メンバー全員が県内出身のロックバンド「LUNA SEA」が、「U2」や「ザ・ローリングストーンズ」の作品を手がけたスティーブ・リリーホワイト(64)と共同プロデュースした新アルバム「CROSS」を発売した。

 ギター・バイオリンのSUGIZO(50)は新作を手に「現地点でのベストアルバムが完成した」と自信を見せている。

 秦野市、大和市で育った5人は1989年に「LUNACY」を結成。92年のメジャーデビュー後は、「ROSIER」などのヒット曲を放ち、NHKの紅白歌合戦にも出演した。

 歌唱、ギター、バイオリン、ベース、ドラム。それぞれの分野の精鋭が集ったと、これまでセルフプロデュースを貫いてきた。しかし、結成30年の節目を前にSUGIZOが「日本の中でトップにいる現状に甘んじず、さらなる成長のために学びたい」と発起。ギターのINORAN(49)が4年前から親交を結ぶリリーホワイトに共同プロデュースを依頼した。

 日本のアーティストを手がけたことはなかったリリーホワイトだが、SUGIZOからバンドが大切にしている精神性について聞き、「ぜひ!」と快諾。米音楽賞の最高峰「グラミー賞」に5度輝く鬼才とタッグを組むことが決まった。

 バンドは2年前から、インドネシア・ジャカルタで暮らすリリーホワイトを、国内で開いたライブに招待するなどして交流を重ねた。生で5人の表現に触れた「マイスター」は、その魂を揺さぶられたといい「ライブの中にあふれているエナジーを、アルバムに盛り込みたい」と決意したという。


アルバム「CROSS」通常盤のジャケット
アルバム「CROSS」通常盤のジャケット

 バンド通算10作目のアルバムには、アニメ「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN前夜 赤い彗星」(総合テレビ)のオープニング曲に起用された「宇宙の詩 ~Higher and Higher~」など11曲を収録。華やかなだけでなく、生や死、覚悟などがつづられた歌詞は、活動休止(終幕)や、ボーカル・RYUICHI(49)の肺線がん手術など、バンドが歩んできた道程のように光と陰を感じさせる。

 「人生は旅。動きが遅くなったり、壁が立ちはだかることもある」とリリーホワイト。「僕との出会いで、壁にドアが生まれた。そのドアを開いて、前に進むことによって、LUNA SEAは10年、20年と続くことができる」と背中を押した。

 5つの星が集結し、呼吸をするように輝く「LUCA」は幕開けにふさわしい。5人が交差し、うねる様は生き物のようで、曲の中に血が通っていることを感じる。縦横に張り巡らされた音の糸は強固に結ばれ簡単に崩れたりはしない。

 リリーホワイトは「5人の表現をクロスさせて生んだタペストリーを、『ここはほこりが付いているから』、『ほつれているね』と丁寧にほぐして、編み直していく時間だった」と制作に費やした日々を回想した。

 40年のキャリアを持つ職人は、追求心あるSUGIZOは「ミスター・ディテール」。自由な発想力を持つINORANは「アンタイディー」。場を和ませてくれるドラムの真矢(49)は「ミスター・ハッピー」。おとこ気あふれるベースのJ(49)は「ミスター・ロックンロール」。そして変幻自在のRYUICHIを「フランク・シナトラのよう」と絶賛。「こんなにバラエティーに富んだバンドはいない」とたたえた。

 2020年2月から行うツアーでは「スティーブと共に曲を育てていきたい」とSUGIZO。リリーホワイトも「次の世代のために、音楽の種をまき続けていきたい」と生まれた曲たちを見つめ、目を細めた。


談笑するふたり。順調な制作の様子がうかがえた
談笑するふたり。順調な制作の様子がうかがえた

SUGIZOがリリーホワイトに熱く語る様子は、ロック少年だった頃を思わせた
SUGIZOがリリーホワイトに熱く語る様子は、ロック少年だった頃を思わせた



LUNA SEA(写真左後方から時計回りに)真矢、J、INORAN、RYUICHI、SUGIZO
LUNA SEA(写真左後方から時計回りに)真矢、J、INORAN、RYUICHI、SUGIZO

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