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ベイ・戸柱、未知の戦い、けん引 いざクライマックス

ベイスターズ 神奈川新聞  2016年10月03日 02:00

送球練習に汗を流す横浜DeNAの戸柱(中央)と見守る光山バッテリーコーチ(左)=横浜スタジアム
送球練習に汗を流す横浜DeNAの戸柱(中央)と見守る光山バッテリーコーチ(左)=横浜スタジアム

 球団初のクライマックスシリーズ(CS)が迫る横浜DeNA。ルーキーながら正捕手として124試合に出場した戸柱恭孝は、堅実かつ強気なインサイドワークで、巨人との決戦でも大きな役割を果たす。チームの信頼も厚い26歳は、未知の戦いに挑むナインをこの先もけん引していく。

巨人長距離砲攻略へ
 ファーストステージを勝ち抜くためには、球団別で最多の38本塁打を浴びせられた巨人打線を食い止める必要がある。

 「勝ちたいし、どう抑えるか考えなきゃいけない」。戸柱が意識を向ける先には今季10本ずつのアーチを献上した村田、ギャレットがいる。

 対巨人戦は14勝10敗1分け。シーズン終盤は6連勝で締めくくった。だが、猛打で快勝した最終2連戦の試合後も、「抑えなきゃいけなかった」と戸柱に笑顔はなかった。その長距離砲2人に3本のアーチを浴び、計9失点を喫していたからだ。決戦を前に再び、光山バッテリーコーチとともにデータと向き合う日々を送る。

 一つの答えは見いだしてる。投手陣をひるませないことだ。

 9月7日。4位ヤクルトと3ゲーム差で迎えた3、4位直接対決。3点リードの六回2死満塁、新人捕手は4歳上の須田にマウンド上で耳打ちした。「思い切って内角でいきましょう」

 須田は「戸柱のサインだから」と迷わず腕を振った。初球の内角ストレート。詰まらせて捕邪飛に仕留め、しのいだ。

 一発逆転のリスクがある配球には、根拠があった。「それまでは外中心の配球。何人か外に踏み込んで振ってきた」。捕球と同時に打者の姿勢に目をやり、常に次の配球のために備え続けてきたたまものだ。

 プロ1年目は、日々の積み重ねから信頼を勝ち取ってきた。休養日に行われる一部の投手のみの練習にもほぼ毎日顔を出し、投手の特性を知ることに時間を費やした。ラミレス監督も「戸柱のコミュニケーション力」をたたえている。

 今季、ベイスターズの投手陣が奪った三振数は、大洋時代を含めて歴代最多の1059個。投手陣の長所を引き出した戸柱による強気のリードが生んだ数字だ。

 CSの舞台は本塁打が多い投手泣かせの東京ドーム。光山コーチは「この先は1球ごとの勝負に重みが増す」と冷静かつ大胆なリードに期待する。決戦を前に背番号10は言う。「一つのミスも許されない。守ることに全神経を注ぎます」


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