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「普通の夫婦へ一歩」 鎌倉でパートナーシップ初交付

社会 神奈川新聞  2019年12月24日 05:00

受領証を受け取り、「パートナーとして認めてもらえうれしい」と喜んだカップル=鎌倉市役所
受領証を受け取り、「パートナーとして認めてもらえうれしい」と喜んだカップル=鎌倉市役所

 鎌倉市内で同居するバイセクシャルの男性カップルが23日、性的少数者(LGBTなど)のカップルをパートナーとして公的に認める同市の「パートナーシップ宣誓制度」の第1号として宣誓、受領証を受け取った。2人は「普通の夫婦と社会に認められる一歩になれば」と期待するとともに、「『多様な性』は特別ではない。同性婚の法制化にもつながってほしい」と願っている。

 2人は、5年前から交際する会社員の男性(38)と主夫の男性(26)。昨年2月、「家族になる唯一の方法」として養子縁組したが、法律上は「親子」。居を構える鎌倉市が制度を導入することをニュースで知り、すぐに市役所に連絡した。2人が「パートナー」になる日は、会社員の男性の誕生日に決めた。

 23日に2人で市役所を訪れ、宣誓書にそれぞれ署名。「本人」欄に自身の氏名、「パートナー」欄に相手の氏名が記載された受領証を受け取った。

 主夫の男性はこれまで、自身の性を打ち明けられた家族が体調を崩したり、周囲にありのままを話せなかったりと、苦しさを感じ続けてきた。だから「行政が多様な性を平等に扱い、パートナーとして認めてくれたことがうれしい」と笑顔を見せた。

 鎌倉市の制度は事実婚やトランスジェンダーを念頭に置いた異性同士のカップルも対象にしているが、相続や社会保障などでは法的効力はなく、婚姻制度との差は大きい。だが「普通に(自身の性を)話せ、安心して暮らせる環境が広がってほしい」と期待する2人は、「制度を導入する自治体が増え、法制化の動きにつながっていけば」と話した。


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