1. ホーム
  2. カルチャー
  3. 弥生のロマン感じて 最大級鉄斧など海老名市内初公開

12月10日まで温故館で河原口坊中遺跡展
弥生のロマン感じて 最大級鉄斧など海老名市内初公開

カルチャー 神奈川新聞  2017年11月28日 10:19

河原口坊中遺跡から見つかり、市内初公開している全国最大級の板状鉄斧 =海老名市立郷土資料館「温故館」
河原口坊中遺跡から見つかり、市内初公開している全国最大級の板状鉄斧 =海老名市立郷土資料館「温故館」

 弥生時代の遺物が相次いで発掘された海老名市の河原口坊中遺跡(かわらぐちぼうじゅういせき)。出土品を集めた企画展「河原口坊中遺跡展~大山を望む弥生のムラ~」が市立郷土資料館「温故館」(国分南)で開催中だ。目玉は当時、日本列島に生産技術がなかったとされる鉄製のおの「板状鉄斧(ばんじょうてっぷ)」。全国的にも最大級の大きさで、どのように海老名までやってきたのか。謎やロマンに満ちた市内初公開の出土品が並ぶ。12月10日まで。

 同遺跡は海老名市内を流れる相模川、中津川、小鮎川の三つの河川が合流する東岸に位置。圏央道建設や相模川の河川改修などに際し、2006年から約7千平方メートルが調査された。遺跡は川沿いの低湿地にあることから、遺物は水分を多く含んだ土で空気から遮断されていたという。そのため、通常は土の中で腐敗してしまう木製品などが原形をとどめた良好な状態で多く見つかっているのが特長。

 板状鉄斧は全国を一部巡回したが、発掘された“地元”の海老名では初公開。市などの説明によると、弥生時代中~後期のもので、長さ28・5センチ、幅3・4センチ、厚さ1・3センチ。当時、鉄の生産技術はなかったとされ、流通ルートは多くが明らかになっていないが、朝鮮半島南部で多く見られる形状という。

 会場内は「木の道具」「魚をとる」「占いとまつり」などテーマ別に展示。展示品約300点の中には高床式倉庫があったことが推定される2メートル近い木製のはしご、当時の人々の手先の器用さが見受けられる編みかご、県内出土3例目という小銅鐸(どうたく)など、貴重な遺物が多い。

 市教育総務課の担当者は「弥生時代にどんな日常があったのか。人々の暮らしぶりや文化を想像しながら展示を楽しんでもらえれば」と説明した。

 会期中は無休。午前9時から午後5時15分。入場無料。問い合わせは、同館電話046(233)4028。


シェアする