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日本一へ指導者が結束 元球児の「神奈川44会」が発足

スポーツ 神奈川新聞  2019年12月18日 05:00

世代を代表し指導の現場に立つ(右から)大和南高・松山監督、東京農大・桑元コーチ、北海道大谷室蘭高・坂本監督、東海大相模高・門馬監督、桐光学園高・石井顧問=横浜市中区
世代を代表し指導の現場に立つ(右から)大和南高・松山監督、東京農大・桑元コーチ、北海道大谷室蘭高・坂本監督、東海大相模高・門馬監督、桐光学園高・石井顧問=横浜市中区

 1969(昭和44)年度生まれの元神奈川高校球児でつくる「神奈川44会」がこの冬、発足した。全国的には、甲子園で歴代最多7度優勝を誇る大阪桐蔭・西谷浩一監督がその世代を代表しているが、神奈川勢も負けていない。発起人の東海大相模・門馬敬治監督を軸に、2015年夏以来の日本一奪還へ向け、現場に立つ指導者たちが強い使命感を共有している。
  
 44年世代が高校3年だった1987年夏は、鎌倉学園・若田部健一投手(現ソフトバンクコーチ)や、桐蔭学園の小桧山雅仁投手(元ベイスターズ)ら好右腕がひしめいていた。当時、東海大相模の主将として神奈川大会決勝で横浜商(Y校)に敗れたのが、門馬監督だった。

 門馬監督は「『神奈川を制すれば全国を制す』という言葉は絶やしてはいけない」と使命感を抱く。桐光学園出身の同世代である花咲徳栄・岩井隆監督が、一昨年夏に埼玉勢初の日本一を遂げたこともあり、なおさらその思いを強くする。

 東海大相模は今夏の甲子園で3回戦敗退したが、今秋の関東大会で4強入りし、来春の選抜大会出場が確実。「選抜のことは毎日考えている」という指揮官にとって頼もしいライバルがこの冬、神奈川アマ球界に帰ってきた。


「我々の世代が野球を盛り上げなければならない」と語る東海大相模高・門馬監督
「我々の世代が野球を盛り上げなければならない」と語る東海大相模高・門馬監督

 今秋の神宮大会で慶大を頂点に導いた大久保秀昭監督が社会人のJX─ENEOSの監督に復帰し「大久保というリーダーがどれだけ刺激になるか」と言うのだ。

 高校時代は小桧山氏とバッテリーを組んだ大久保監督は「Y校に負けた悔しさがあるからこそ今がある」と自らの原点を振り返る。その桐蔭時代の同期を追うのが、北海道大谷室蘭を率いている坂本亘監督だ。10年前から東海大相模と交流戦を続けており、「勝負への強い意識を学ばせてもらっている」と昨年の北海道春季大会で4強入りするなど躍進。神奈川勢には「日本一をつかみ取ってほしい」とエールを送る。

 大和南・松山大介監督は、現役時代は茅ケ崎北陵で活躍し、22年前に脱サラして教員になった。指導の在り方が問われる時代に「生徒自ら『勝ちたい』と言える自主性を育てたい」と、さまざまな取り組みを進めている。


笑顔を見せる東海大相模高・門馬監督
笑顔を見せる東海大相模高・門馬監督

 武相OBで、三菱ふそう川崎で活躍し、大久保監督とともにアトランタ五輪で銀メダルを獲得した桑元孝雄氏は現在、東京農大コーチ。「神奈川でしか得られない野球熱を伝え続けたい」と話す。

 門馬監督は「田丸(仁)さんから、原(貢)のおやじ、渡辺監督という恩師・先輩が築いたもの」こそが神奈川の誇りだという。「強い神奈川高校野球をわれわれの世代が未来、将来の子どもたちに残していかなきゃいけない」。タテジマが春の甲子園を制すところから、44年世代の存在感を示していく。


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