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座間死体遺棄事件の被害者 行方不明情報で県警が捜索も、進展なく

社会 神奈川新聞  2017年11月16日 02:00

 県警は他県警からの情報提供に基づき、行方不明になっていた被害者の捜索に当たったが有力な情報は得られなかったという。

 捜査関係者によると、福島市に住む高校3年の女子生徒(17)の母親が福島県警に行方不明届を出したのは9月28日。同県警は同日、携帯電話会社に位置情報の探索を依頼し、白石隆浩容疑者(27)のアパートから約20~30メートル離れた建物の屋上に設置された携帯電話基地局で電波を受信していたことを把握したという。

 同県警からの情報提供を受け、座間署は犯罪に巻き込まれる可能性や自殺の恐れがある「特異行方不明者」としてレベルを引き上げ、同日午後に基地局周辺を捜索。川や公園、雑木林などを捜したが、行方につながるものはなかった。

 さいたま市の高校2年の女子生徒(17)は、10月1日に行方不明届を埼玉県警が受理。携帯電話の位置情報から、9月30日の時点でアパートに近い同じ基地局で電波を受信していたことが分かった。10月2日には神奈川県警に連絡が入り、同様に座間署が特異行方不明者として周辺を捜索したが有力な手掛かりは見つからなかった。

 一方、県内の男女3人に関しても、各署は特異行方不明者として捜索活動をした。

 横須賀市の男性(20)は9月2日に海老名駅周辺で携帯電話の位置情報が確認され、署員が周辺の宿泊施設などを巡回した。厚木市の女性(21)については厚木署が8月28日、横浜市都筑区の女性(25)については都筑署が10月18日に届け出を受けた。ただ、いずれも足取りをつかめなかった。

 捜査関係者は「立ち回り先などが分かっていれば戸別訪問などの手段も考えられるが、何もない中での戸別訪問は数も多すぎるので難しい」と話している。

    ◇
    
 県警の斉藤実本部長は15日の会見で、座間市のアパートで9人の切断遺体が見つかった事件に触れ「このような事件は二度と起きてはならず、国民の安全確保を最優先とした組織的対応を徹底したい」と述べた。

 また、斉藤本部長は「県警としても行方不明者の発見に向けて活動していたところだった。警視庁の捜査に全面的に協力していく」との考えを示した。


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