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横浜F・マリノス リーグ制覇
貫いた「アタッキング・フットボール」 名門が完全復活

スポーツ 神奈川新聞  2019年12月08日 00:01

就任2年目でリーグ優勝に導いたポステコグルー監督を中心に喜びを爆発させるマリノスイレブン =日産スタジアム
就任2年目でリーグ優勝に導いたポステコグルー監督を中心に喜びを爆発させるマリノスイレブン =日産スタジアム

横浜M 3-0  F東京
(前 2-0 |後  1-0)

 勝ち点3差で迎えた首位横浜Mと2位FC東京との直接対決は、横浜Mが3-0で制して勝ち点70とし、15年ぶり4度目のリーグ制覇を決めた。逆転優勝には4点差以上の勝利が必要だったFC東京はゴールが遠く初制覇を逃した。

 横浜Mの仲川とマルコスジュニオールが15ゴールで得点王に輝いた。

伝統の堅守に新風
就任2年目ポステコグルー監督

 「相手は強かったが、勝者はわれわれだ。このヒーローたちに感謝したい。彼らが本当のチャンピオンだ」。就任2年目のポステコグルー監督は選手に最大級の賛辞を送り、誇らしげにシャーレを掲げた。

 堅い守備が伝統のマリノスに持ち込んだのは、失点のリスクを恐れない「アタッキング・フットボール」。戦術が浸透していなかった昨季はJ2降格の危機に陥ったが、「ハッピーエンドが分かっている映画は面白くない。批判されている時こそが一番ワクワクするんだ」と信念を曲げなかった。

 ギリシャ生まれの54歳。5歳の時、軍事政権下で不安定だった祖国を離れ、言葉も文化も異なるオーストラリアへ渡った。大工だった父・ジムさんは朝から晩まで働きづめ。週末の試合観戦だけが親子の絆を深める思い出だったという。

 現役時代はディフェンダー。豪州代表としてもプレーし、27歳で引退後は銀行員に転身した経歴の持ち主だ。30歳で指導者となり、監督として同国代表をアジア・カップ制覇やワールドカップ(W杯)出場に導いてきた輝かしいキャリアに、また一つ大きな勲章を加えた。

 昨年7月に83歳で亡くなった父にも、いい報告ができそうだ。「父は攻撃サッカーが好きだった。『すごかった。息子を誇りに思うよ。でも、もっとできたんじゃないか』と言うはずだ」

【コーナーキック】「個」頼らず一体感生む

 6分を超える長いロスタイムを終え、控え選手やスタッフが一斉にピッチへなだれ込んだ。

 「横浜にシャーレ(優勝銀皿)を取り戻しました」-。

 主将の喜田が快哉(かいさい)を叫び、日本代表の仲川と遠藤は膝をついて喜びをかみ締める。名門マリノスの完全復活に、Jリーグのリーグ戦史上最多6万3千人超の大観衆が揺れた。

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