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所蔵26万点、浸水回避は3万点 川崎市市民ミュージアム

社会 神奈川新聞  2019年12月06日 05:00

水没した市民ミュージアムの地下部分。右にあるのが、搬入口のシャッター
水没した市民ミュージアムの地下部分。右にあるのが、搬入口のシャッター

 台風19号の影響で、地下収蔵庫が浸水した川崎市市民ミュージアム(中原区)の約26万点の所蔵品について、市は5日、館外貸し出しや地上階に保管していたものなど少なくとも3万1千点は被害を免れたと発表した。地下収蔵庫にあった残りの約22万9千点に関しては、搬出作業を進める中で被害状況を確認していくとしている。

 市によると館外貸し出し中のものは、アルフォンス・ミュシャのグラフィックなど83点。このほか、圓鍔(えんつば)勝三の彫刻など375点は1階の特別資料室に、川崎大師平間寺図絵など754点は2階常設展示室に、写真やビデオ、漫画約2万9800点が3階フロアなど館内にそれぞれ保管されていた。水没した収蔵品は国立文化財機構などの支援を受け、各ジャンルで優先順位を付けて搬出。4日現在で古文書や絵画、ポスター写真、映画フィルムなど約1700点と漫画原画89箱分を運び出し、乾燥などの応急処置を施した上で、敷地内に設けたユニットハウス内で一時保管している。紙作品についてはカビの増殖を防ぐために近く冷凍庫に緊急保管する。

 市はこれまでに、同ミュージアムの被害額が少なくとも72億円になると発表している。


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