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地検が控訴断念、男性の無罪確定 県警違法捜査で

社会 神奈川新聞  2019年12月05日 21:40

横浜地検

 横浜地検は5日、覚せい剤取締法違反の罪に問われた無職の男性(61)=横浜市=に対する県警の違法捜査を認定し、無罪を言い渡した横浜地裁判決について、控訴を断念したと明らかにした。

 判決などによると、男性は昨年8月21日、銃刀法違反の疑いで戸塚署で任意聴取された後、署員から「身元引受人が来るまで帰れない」などと虚偽の説明を受けた。男性は待機中に強制採尿令状を示されて尿の採取に応じ、鑑定結果に基づいて覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された。

 地裁判決は、署員の虚偽説明を違法な留め置き行為と認定。「令状主義の精神を没却する重大なもの」と県警の対応を批判し、尿の鑑定書の証拠能力を否定して無罪とした。

 県警は「現段階では詳細を把握しておらず、コメントできない」とした。弁護人によると、男性は今後刑事補償法に基づき、地裁に補償金を請求する予定という。


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