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浮世絵の名品ずらり 川崎にギャラリー、3日開館

カルチャー 神奈川新聞  2019年12月03日 05:00

斎藤文夫さんの貴重な肉筆画のコレクションなどが展示された会場=川崎浮世絵ギャラリーの特別会場
斎藤文夫さんの貴重な肉筆画のコレクションなどが展示された会場=川崎浮世絵ギャラリーの特別会場

 川崎市が整備を進めてきた「川崎浮世絵ギャラリー 斎藤文夫コレクション」が3日、JR川崎駅北口直結の「川崎駅前タワー・リバークビル」(川崎区)にオープンする。3年前に閉館した「川崎・砂子の里資料館」が所有する貴重な浮世絵コレクションを活用した専用ギャラリーで、開館記念展では、コレクションの中から選び抜いた肉筆画(原画)などの名品を展示する。

 2日の内覧会・オープニングセレモニーで、元参院議員の斎藤文夫さんは「50年余り集めてきたコレクション。川崎の新名所として、日本の宝である浮世絵を世界の人々に見てもらいたい」とあいさつ。福田紀彦市長は「多くの子どもたちに自国の素晴らしい文化に触れてもらいたい」と話した。


川崎浮世絵ギャラリーのオープニングセレモニーでテープカットする斎藤文夫さん(中央)
川崎浮世絵ギャラリーのオープニングセレモニーでテープカットする斎藤文夫さん(中央)

 開館記念展では、常設会場に加えて隣接するスペースも特設会場として使用し、喜多川歌麿や菱川師宣などの計約150点を紹介。特設会場には約90点の貴重な肉筆画をガラスケースなどを用いずにずらりと並べており、セレモニー来場者は希少な美人画などを丹念に鑑賞した。

 特設会場は8日まで。常設会場は前期(26日まで)と後期(来年1月7~26日)に分け、斎藤さんのコレクションの中から名品中の名品を選び、17世紀後期の墨摺絵(すみずりえ)から、錦絵と呼ばれる多色刷りの技法が確立する18世紀後期までの変遷が分かる作品を展示する。

 斎藤さんは2001年から、自宅を改装して私立美術館として「川崎・砂子の里資料館」を運営。所蔵する作品は約4千点に及ぶ。肉筆画も約100点と充実しており、「東海道五十三次」などの続き物も全作品がそろった希少性の高いものが多い。市は17年に同館から作品の有効利用を打診され、地域の魅力向上策として駅近くのビルでのギャラリー設置を決めた。


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