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柔道支えに 視力失っても奮起 パラメダリストが講演

話題 神奈川新聞  2019年12月02日 05:00

廣瀬さんのパラリンピックでの体験などが語られた講演会=都筑公会堂
廣瀬さんのパラリンピックでの体験などが語られた講演会=都筑公会堂

 2004年、16年のパラリンピック・柔道男子60キロ級で銀メダルを獲得した廣瀬誠さん(43)の講演会が1日、横浜市都筑区の都筑公会堂で開かれた。「一度きりの人生、どうせだったら楽しもう」と題し、視力を失ったことで得た経験や、パラ五輪の体験談などを語り、20年東京大会への関心の高まりに期待を寄せた。

 廣瀬さんは04年アテネ大会から4大会連続でパラ五輪に出場し、16年リオデジャネイロ大会後に引退。愛知県立名古屋盲学校で教諭を務めながら、後進の指導に当たっている。

 高校時代に柔道を始めたが、2年生の時に病気で視力が極度に低下。自分でできないことが増える中、相手と組むことで、目が見えたころと変わらずにできたことが柔道だった。「柔道があったから障害を乗り越えられた」と振り返る。

 さらに、視力を失ったことで「考え方を変えれば世界が変わるということと、感謝の心を得ることができた」と説明。「見えることも人との関わりも当たり前のものではなく、ありがたいこと。障害がなければ今も気づかなかったかもしれない」と話した。

 パラ五輪では「3人の娘(の存在)がモチベーションになり、妻や同僚に支えられた。(16年の)リオ大会のメダルは、そういう人たちのおかげで取れた重いメダル」と話し、「20年の東京大会に向け、まだまだ関心を持ってほしい」と呼び掛けた。

 講演会は障害のある人とない人の交流を通じ、誰もが安心して暮らせる社会をつくることを目指すイベント「新・福祉農園まつり 障害者と地域の共生フェスタ」の一環。会場では同区内の障害者施設が手掛けた物品の販売やボッチャの体験会なども行われ、多くの参加者でにぎわった。


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