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城山ダムの予備放流は不十分? 台風時の対応、国会で質疑

政治行政 神奈川新聞  2019年12月01日 11:52

通常時の城山ダム=2018年6月
通常時の城山ダム=2018年6月

 台風19号の記録的豪雨で貯水量の限界を超す恐れがあるとして「緊急放流」を実施した城山ダム(相模原市緑区)を巡り、国民民主党の後藤祐一氏(衆院比例南関東)が国会で県の対応に疑問を呈した。一方、県はより水位を下げていても「今回のケースで緊急放流は避けられなかった」としている。

 県は、台風が上陸した前日の10月11日午後2時に「予備放流」を開始。12日午前9時半時点で標高112メートルまで水位を下げ、大量の水の受け入れに備えていた。しかし、ダム上流部の雨量は観測史上最多の800ミリを記録。開始時刻を二転三転して12日午後9時半に緊急放流を実施した。

 一連の対応を巡り、後藤氏は11月27日の衆院国土交通委員会で、城山ダムの最も低い放流口は標高104メートルと指摘。「あと8メートル深い水位まで事前の放流をやろうと思えばできたのに、全くやっていない。大変残念な結果になった」と疑問視した。

 一方、県は神奈川新聞社の取材に、水位を下げすぎると水圧が低下して放水量が減るとし、「当時最も有効と考えられる水位は標高112メートルだった」と説明。「さらに水位を下げても大きな効果はなく、緊急放流は避けられなかった」との見解を示した。

 国会で赤羽一嘉国土交通相は「一連の中で総括し、対策をとらなければいけない」と答弁。県も「専門家の意見も聞きながら、さまざまな観点で検討していきたい」としている。


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