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時代の正体 差別のないまちへ
条例成立に向けて(3)路上の思想を全国へ

時代の正体 神奈川新聞  2019年11月29日 22:04

川崎における粘り強いヘイトとの闘いに敬意を表明する有田氏=26日、川崎市川崎区
川崎における粘り強いヘイトとの闘いに敬意を表明する有田氏=26日、川崎市川崎区

 在日コリアン集住地区の川崎市川崎区桜本を襲ったヘイトデモを立法事実に成立したヘイトスピーチ解消法。制定に尽力した有田芳生参院議員(立憲民主)は罰則条例というバトンを受け、再び国会で法整備を実現させると約束した。

 「旗を立てたら動くな」という言葉がある。被害を訴えてきた在日コリアンの当事者、共に闘ってきた川崎市民、その力が条例制定という現実を生み出してきた。長い間のつらく、しかし毅然(きぜん)とした行動に敬意を表する。その行動は全国の多くの人の励ましとなっている。

 元東京都知事の舛添要一さんがツイッターで書いていた。

 〈ヘイトスピーチに刑事罰を設ける条例案を川崎市議会が審議。これくらい厳しい規制が必要だ。平気でヘイトスピーチを行う人は、海外で「日本人を追い出せ」というようなスピーチに出合ったらどう思うか想像してみるがよい。ナチスのユダヤ人虐殺も、このようなヘイトスピーチから始まっている〉

 2016年6月にヘイトスピーチ解消法が施行され、ヘイトデモは減ったが街宣は減っていない。インターネット上のヘイトスピーチは続いている。ヘイトを行う者たちの一番のターゲットとなり、最も苦しめられてきたのが川崎に他ならず、川崎の市民こそが大きな被害を受けてきた。

机上と現場

 川崎でのヘイトデモに「ヘイトスピーチ、許さない」と書いた宣伝カーで抗議していたら、一人の女性が近づいてきた。

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