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川崎・宮前トンネル女性刺殺
「性嗜好障害が動機に影響」 鑑定医、快楽殺人の特徴指摘

社会 神奈川新聞  2019年11月28日 21:59

刺殺事件があったトンネル内。現場には花束が供えられている=川崎市宮前区(2018年8月)
刺殺事件があったトンネル内。現場には花束が供えられている=川崎市宮前区(2018年8月)

 川崎市宮前区のトンネルで2006年9月、帰宅途中の女性が刺殺された事件で、殺人の罪に問われた無職の男(39)の裁判員裁判の第4回公判が28日、横浜地裁(景山太郎裁判長)であった。被告の精神鑑定を担当した医師が出廷し、「性嗜好(しこう)障害が動機に影響し、パーソナリティー障害が犯行を躊躇(ちゅうちょ)させる能力を減退させた」と述べた。

 医師は、今年7、8月に実施した精神鑑定の結果を報告し、被告は仕事熱心でまじめな一方、罪悪感を覚える能力や欲求不満への耐性が低い点などから人格障害と診断したと説明。痴漢行為を繰り返していたことなどを基に認定した性嗜好障害を踏まえ「(殺傷行為は)わいせつ行為との対比の中で選択されたもので、性欲が関連していると考えるのが自然だ」と話した。

 「女性が苦悶(くもん)する表情が見たかった」との犯行動機は、快楽殺人の特徴を一部備えているとも指摘。今回の殺人事件の半年後に起こした殺人未遂事件に関しては、「快楽殺人が発露し、純化していったという議論も十分可能だ」と語った。

 被告人質問も行われ、被告は鑑定内容におおむね同意するとした上で、「罪を償おうと事件を告白したが、逆に遺族を傷つけることになってしまった。告白したことは取り消せないので、全てを答えて責任を果たしたい」と反省の気持ちを改めて示した。

 起訴状などによると、被告は06年9月23日未明、同区の貨物駅直下のトンネル内歩道で、女性=当時(27)=の腹や胸を刺して殺害した、とされる。


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