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「差別放置される社会変えたい」 在日男性支援で集会

社会 神奈川新聞  2019年11月26日 21:10

在日コリアンの原告男性に連帯の意思を示した支援集会=25日、鎌倉市
在日コリアンの原告男性に連帯の意思を示した支援集会=25日、鎌倉市

 鎌倉市議会で差別発言を受けたとして、元市議と市に損害賠償などを求める訴訟を起こした在日コリアン2世の男性(58)=川崎市川崎区=を支援する集会が25日夜、鎌倉市内で開かれた。労組や市民団体の関係者らが参加。「差別が放置される社会を変えたい」という男性の訴えに、連帯の意思を確かめた。

 訴状によると、当時鎌倉市議で現神戸市議の上畠寛弘氏は2014~17年、自治労県本部職員として鎌倉市社会福祉協議会との団交に参加した男性について「やくざと変わらない行為」「出身が出身なだけに怖い」などと実名を挙げながら発言。議会での発言は市議会のウェブサイトで議事録として公開されている。

 集会で男性は「共に生きようというメッセージとして民族名を名乗ってきたが、面識のない市議の差別発言でショックを受けた。ネットで拡散され、さらに恐怖を感じた」と思いを吐露。鎌倉市にも「被害者の思いを聞かずに差別を放置した。人権尊重の指針を持ちながら不作為により加害に加担している」と声を震わせた。

 代理人の西川治弁護士は「影響力のある公職者が議場でヘイトスピーチを行い、ネットで広がり続けている」と被害の重大さを改めて指摘。「言論の自由の問題ではなく、差別する自由はあるかないかの問題。許されないと法廷で明らかにし、被害拡大を止める」と訴訟の意義を強調した。

 訴えに対し、上畠氏は「自分は暴力団関係者の多い大阪出身だから怖いと感じた」と差別の意図を否定している。集会に駆け付けた竹田ゆかり市議は「直後に意図をただした私に上畠氏は『大阪出身だから怖い』とは言わなかった。言い逃れのための後付けだ」と断じた。


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