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窮地はねのけて快挙
神奈川スポーツ賞(3)【ハンドボール】法政二高 県勢19年ぶり高校三冠

スポーツ 神奈川新聞  2017年10月30日 16:56

愛媛国体を制し、高校3冠を達成した法政二高の選手=松山市総合コミュニティセンター
愛媛国体を制し、高校3冠を達成した法政二高の選手=松山市総合コミュニティセンター

 県勢19年ぶりの快挙となる「三冠」は完勝で決めた。国民体育大会ハンドボール少年男子決勝は一度もリードを譲ることなく38-26。法政二高が磨いた堅守速攻のスタイルを完成させた。

 「常に逆境をはねのけて勝利をつかんできた」と歴史に名を刻んだ主将の藤田。全国選抜大会、全国高校総体、国体と逆転勝ちが多く、窮地に追い詰められても、はねのけてきた。

 2014年に東久留米市立西中で全国中学校大会準優勝を飾った藤田ら、有望な選手がそろった世代だ。そのため、「今年は法政二高の年との声が多く、重圧もあった」と阿部直人監督(43)。駒がそろっていたとしても、簡単な道ではなかった。

 2月の関東選抜大会で昭和学院(千葉)に喫したこの世代唯一の黒星。さらに、5月の県高校総体中に大黒柱の藤田がユース代表で離れたことが、結果的にチームを強くしたという。

 「藤田や監督だけに頼らず、何が足りないかをみんなで考えてきたことが試合につながった」と副主将の大畠。厳しい場面でこそ声を掛け合って役割を確認するなど、全員の力が逆転劇の連続につながっていった。

 三冠を目前にした国体決勝。藤田も「余計な邪念が頭にあった」と大きな重圧を感じていた。

 だが、ハーフタイム。コートには誰からとはなしに力強い声が響いていた。「全て出し切っていこう。俺たちはチャレンジャーだ」

 1年の歩みを象徴する言葉が、どこにも負けない強さを表していた。


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