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地域ボラ、担い手は外国人 国際理解の一助に 都筑区

社会 神奈川新聞  2019年11月20日 05:00

地図帳でカンボジアを紹介するチェンダさん(左)と、クメール語の読み聞かせを楽しむ親子=鴨池公園こどもログハウス(同所提供)
地図帳でカンボジアを紹介するチェンダさん(左)と、クメール語の読み聞かせを楽しむ親子=鴨池公園こどもログハウス(同所提供)

 横浜市都筑区内の外国人に、地域ボランティアの担い手になってもらう取り組みが進められている。同区で日本語学習支援や国際交流活動を行う「つづきMYプラザ」がきっかけをつくり、母国の言語を生かした絵本の読み聞かせや、小学生との英語での交流などを展開。地域住民には国際理解が深まり、外国人には市民活動で自信が得られ、双方にメリットが生まれている。

 同区内の鴨池公園こどもログハウスで9月、世界的な人気絵本「はらぺこあおむし」を、クメール語(カンボジアの言語)で読み聞かせる珍しい催しが行われ、約20組の親子が楽しんだ。

 同絵本は多言語に翻訳・出版され、同プラザでも約10カ国語の本が使われているが、クメール語版は存在しない。そこで、同プラザと関わりのあるカンボジア人の主婦川村チェンダさん(35)が本文をクメール語に訳し、親子の前で読み聞かせる新たな企画をボランティアで引き受けた。

 物語の言葉を日本語とクメール語で交互に聞く親子。子育てに日々追われる母親らは「ちょっとした海外旅行の気分になった」とリフレッシュ。地図帳を開いてカンボジアの紹介もしたチェンダさんは「みんなに自分の国や言葉を知ってもらう喜びを感じた」と充実感に浸った。

 11月は、同プラザで日本語を学ぶ米国、ドイツ、パキスタン、マレーシアの4カ国の人が区内の市立小学校をボランティアで訪問し、児童と英語で交流する企画も行われる。同プラザの林田育美館長は「外国人は支援をしてもらう立場になることが多い」と指摘し、「自分にできることを地域に提供する担い手になってもらうことが、多文化共生社会の実現につながる」と語る。

 林田館長は課題として、外国人ボランティアと連携して行う企画の周知や、会員制交流サイト(SNS)などを活用したボランティアの増員を挙げた。問い合わせは同プラザ電話045(914)7171、またはメール(my-plaza@tsuzuki-koryu.org)で(いずれも英語可)。


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