済生会横浜市東部病院(同市鶴見区)で肝臓の組織の一部を採取する検査「肝生検」を受けた生後11カ月の女児を死亡させたとして、県警は16日までに、業務上過失致死の疑いで、主治医だった男性医師(49)と検査後の管理を担当した男性医師(39)を書類送検した。
県警捜査1課によると、2人は2010年9月、入院した同市の女児が肝臓の検査をするため肝生検を受けた後、脈拍や呼吸などに異常が生じたが、適切な処置をしばらく施さず、約13時間後に出血死させた、としている。
肝生検は腹部から針を刺して組織を採取する。県警は肝臓を傷つけたことで大量出血を招いたとみており、検査や容体急変後の処置に過失があったと判断した。
女児の両親は17年10月、死亡したのは病院側のミスが原因として、同病院に約9200万円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こし、係争中。
両親の代理人弁護士によると、同病院は小児の肝臓・消化器医療に力を入れ、小児の肝生検の実施数も県内有数という。
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