第99回全国高校ラグビー大会県予選は17日、ニッパツ三ツ沢球技場で桐蔭学園-東海大相模の決勝が行われる。午後1時キックオフ。両校がファイナルで顔を合わせるのは2大会ぶりで、前回は桐蔭が59-19で制した。5年連続18度目の優勝を狙う王者・桐蔭か、2015年の記念大会以来となる9度目の花園の舞台を目指す東海か。大一番の展望とともに、両チームのキーマンの意気込みを紹介する。
“継続”で5連覇狙う「桐蔭」×組織的な守りで対抗「東海大相模」
全国選抜大会3連覇を遂げ、初の花園単独優勝を見据える桐蔭学園に、1990年以来の神奈川制覇を狙う東海が挑む構図だ。今季は公式戦で2度対戦。1月の県新人大会準決勝は52-0、5月の関東大会県予選決勝も41-19で桐蔭が連勝したが、徐々に差は縮まっているだけに東海がどこまで迫れるか。
桐蔭は高校日本代表候補6人を擁し、全国屈指の選手層を誇る。ラン、パス、キックと的確な判断を下す主将のSO伊藤大が伝統の「継続ラグビー」をけん引。WTB飯塚とFB天羽は今大会6トライずつと好調で、WTB西川は力強いゲインが魅力だ。密集戦にも強く、190センチ安達、2年生青木の両ロックや副主将のプロップ床田ら強力FW陣は攻守の核となる。
東海はFW、バックス一体の攻撃で先手を取りたい。高校日本代表候補で主将のSO池戸は多彩なキックで優位な状況をつくり出す。組織的なディフェンスで対抗し、準々決勝でハットトリックを決めたWTB樋川、フランカー丹治らにつなぎたい。ナンバー8安藤がまとめるセットプレーも大きな得点源だ。