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井上尚弥WBSS制覇(上) 「やっとボクサーになった」

スポーツ 神奈川新聞  2019年11月09日 05:00

優勝し、トロフィーを掲げ雄たけびを上げる井上尚弥=さいたまスーパーアリーナ(共同)
優勝し、トロフィーを掲げ雄たけびを上げる井上尚弥=さいたまスーパーアリーナ(共同)

 ボクシングの主要4団体で真の最強を決めるトーナメント「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」のバンタム級王者に輝いた井上尚弥(大橋)。昨秋から1年をかけた大会のフィナーレを壮絶な撃ち合いで制し、誰もがたどり着けない頂に立った。日本が世界に誇るハードパンチャーは死闘の果てに何を見たのか。

 顔面にこれほどダメージを負った井上尚を見たことがない。プロ19戦目、世界戦は14戦目となったWBSS決勝。26歳はキャリア最大の試練と向き合っていた。

 相手は世界5階級制覇のフィリピンの英雄、ノニト・ドネア。親日家としても知られる36歳は、井上尚がプロ転向前から憧れたボクサーの一人で、練習で拳を交えたこともある間柄だ。バンタム級の「世代交代をする」と公言した10歳下の井上尚に対し、ドネアは「高い壁になる」と立ちはだかった。

 1回は映像のイメージ通りの距離感で「気持ちに余裕を持って、リラックスしていけた」とパンチを上下に散らして機先を制す、幸先のいいスタートだった。ところが、早々の2回途中に想定外の難局が襲い掛かる。

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